GIANT KILLING単行本第29巻感想

楽しそうに躍動する椿と、対照的に嵐の前の…的な不穏な感じが漂う表紙の

単行本第29巻の感想です。

 

今回の書き下ろしは正直えっここでこの人?と思った人物の事でした。

意外だったけどこういうの嬉しい。それにすごくジャイキリらしい。

 

続きからネタバレ感想。

 

 

椿は代表に選ばれた時はどうなる事かと思いましたが、

結果本人にも周りにもいい影響を残したようです。

まあ椿がつまづくことなく活躍するということはまずないのだけど(笑)

窪田くんとの友情も盤石となってて、この巻もほほえましい、と思ったら

小室さんに気持ち悪がられてて笑いました。うんまあ、成人男子の友情にしたらね…

 

そして海外移籍の話題がもう出ちゃうのかー。

海外の選手基準にしたら20歳というのは全然早くはないんだけど、

日本の身近な地域で試合してた選手がどこか行っちゃうってのは正直寂しい。

地元のチームでめきめきと力をつけてきて、その過程をまさに見てきた選手が

まだまだこれから!というときによそ行っちゃうのは

選手本人にとってはその方がいいんだろうな、とは思うものの、悲しいんだよなあ。

 

ジャイキリの大きな話の流れから行くと、

当時、中心選手だった達海が抜けてボロボロになった過去を持つETUが、

今度、椿と言う選手を出す時にクラブとして

どういう形になっているか、その後をどう考えているか、

という所が焦点になって来るのかな。

 

あ、赤崎は今度の代表、このくらいの活躍でちょうどよかったんじゃないかと思います。

天狗の鼻的に。

 

 

ETUのサポーター問題は驚くほど穏やかな着地となって、本当によかった。

今までキリキリするような描写も多かっただけに、

羽田がゴローさんの家で静かに語る所は感慨深かった。

あの場所でサポーターの過去と現在と未来が繋がっていく様子は素晴らしかった。

 

途中の笠野さんや達海の関わり方が影響を与えてない訳ではないけど、あまりに強すぎず、

サポーター同士の問題は本人達の行動や話し合いによって変化が起こっていく、

というバランスがジャイキリらしいなと思いました。

 

 

リーグ優勝よりはまだタイトルの可能性があるかな、と思われていたジャパンカップ

鹿島強ーい、といった感じでETUはあっさり敗退…

選手は切り替えようとはしているものの、達海はどうも不満顔で…

 

というか矢野達、なにうらやましい事してんの。

私も!両手広げてる杉江に!抱きつきたい!むしゃぶりつきたい!いつだって!

 

ETUの中で、今まで繰り返されて来た問題がいくつかあります。

村越のキャプテンとしての姿勢、一人に頼る事無いクラブ作り、強豪との差、など。

これらは今まで折に触れ浮かび上がり、螺旋階段を上るように同じ問題に直面しながら、

それでも少しずつETUは強くなり、成長し、上に登ってきたはずでした。

 

有里ちゃんの言葉などから見るに、またそういう問題にぶち当たっているのでしょうか。

最初の頃みたいになってしまっている、というのは

今までの自分達の戦い方に固執し、守りに入って積極的な戦い方ができてない、

ってことでしょうか。

成績が上がったという実績があるせいで、凝り固まってしまってるのかな。

攻撃したがりのガブが不満を感じてるのも、そのせい?

 

ロッカールームで選手達が真剣に話し合ってて、

読んでるこっちも「うーん」とか思ってるのに

ヘアカットモデルの夏木のポスターがさりげなく視界に入って来るのズルイわ(笑)

 

そんな中、村越は鹿島にキャプテンとして復帰した五味と自分との差やチームの状態に悩み、

杉江もまたチームについては何か引っかかってる様子。

前から杉江はこういうとこ気付くキャラではあるんだけど、村越の描写と立て続けに描かれると

やっぱり次期キャプテンの伏線なのかなとも思います。

 

杉江と言ったら私は初期のクロとボイコットした時のエピソードが印象深いんですが、

そこで気付いたのは自分達が失点を恐れてディフェンスのラインを下げてることでした。

その時の事と、浦和戦でラインを下げるな、と檄を飛ばしてるシーンが

重なって感じられるんですよね。

うーん、これからどうすんのだろ。続き気になるわー。

 

あと膝に水がたまるとか言ってた人が、

どんだけ本気で次巻予告のアレ考えてんのかも気になるわー。マジで?