デラシネマ 第1~7巻

星野泰視さんの「デラシネマ」第(1巻~)7巻(講談社)を読みました。

と言ってもモーニング連載時に読んでるんですけどね。

残念ながら「デラシネマ」、連載自体は終わってて、第8巻が最終巻です。

 

あーーー、もっとずっと読みたかった!

変わっていく世間の流れの中で2人がどう進んでいくのか見たかったなー!

個人的にNHKさんあたりがドラマ化してくれんだろうかと思っていたくらい

好きな作品なので終わったのは残念でなりませんでした。

戦後映画界のお話なので、ドラマにも向いてると思うんですが。

 

デラシネマは戦後の映画界で上を目指す若者2人が主人公の漫画です。

役者志望の「宮藤武晴」と監督志望の「風間俊一郎」。

もちろん最初は名もなき大部屋俳優であり、雑用に追われるフォース助監督で、

隆盛を極める戦後映画界の中で様々な監督、俳優、スタッフに出会い

影響を受け、あるいは与えながら成長していきます。

 

大物俳優から斬られ役の大部屋俳優、

監督にしても娯楽作品を主に取る監督から文芸作品で己のやり方を突き通す監督

などなど、実に様々な人が出てきますが皆個性的でそれぞれの信条があり、

星野さんの確かな画力で特徴が分かりやすく描き分けてあって、

その上どこかに愛嬌がある魅力的な人物ばかりです。

 

まだ長くなりそうなので残りは続きからどうぞ。

 

 

掲載されたのが青年誌だからか、底辺から這い上がる作品ではあるものの、

主人公の2人は最初から才能を持ち、要領も悪くはありません。

上を目指す中で障害も多々ありますが、あまり長引く事は無く解決していきます。

 

だからと言ってすんなり行き過ぎて面白くない、って事は無いんです。

ド根性ーッって話ではなくても、そこで出合い、学んだ事、

失敗を恐れず踏み込んだ事で得たもので確実に盛り上がっていくんです。

 

私はこの当時の映画に詳しくありませんが、

それでもこの漫画で知る当時の映画界の勢いや観客の喜び、

そしてさらに新しいものを作ろうとする人々の熱は鮮やかに感じられました。

 

第7巻は舞台となる「日映」の中で上条副所長の尽力もあって

新しいものを作ろうとする人々の動きが形となり始め、

とうとう俊一郎の脚本・演出による作品が作られ始める、という

読んでてワクワクした所でした。なのになあ…

 

 

以下、ほぼ自分メモとして「これが見たかった」等の事書き留めときます。

次の巻を楽しみにされてる方は読まれない方がいいかと。

 

・武ちゃんは御大が感じていた闇をいつか自分でも感じる時が来るんだろうか。

第6巻の時点では、その性質のままで周りを引っ張っていくという風になってたけど、

その後の例の作品での役への入り込みとか後々どう影響していくのか知りたかった。

 

・俊一郎はより深みを目指して突き進むんだろうか。

その後の高羽監督と話したりして、今の観客が求めている事と、

自分が取りたいものとで悩んだりすることはあったんだろうか。

 

・連載が続けば朋ちゃんがやめるのやめた理由も描かれたのかなー。

 

・森島監督と笹木監督の5巻の食堂(?)でのエピソード好きでした。

最終回後の笹木監督の撮る作品も気になる。

 

・師岡はんはあの後どうしたんだろう。日の目を見る日が来たのか…

それはともかく作品いちキュートだと思います師岡はん。

 

・光春くんも智之介はんもどうしていくのか気になるよー。

奥村君とか鎌井さんとか大部屋俳優のその後の事とか。

というか奥村君は大部屋俳優のまんまなのか。

 

上条さんはあれからどうやって自分の作りたい作品を作るために

どんな風に手を尽くしていったのだろうか。

あの人やり手だからそこら辺も面白そうなんだよなあ。

 

もろもろひっくるめて続き見たいすよ…