血界戦線 第9巻

内藤泰弘さんの「血界戦線」第9巻(集英社)を読みました。

(以前の感想はこちら→第6巻 第7巻

 

「鰓呼吸ブルース」というサブタイトルが付いていたので

半魚人のツェッドが活躍する巻かと思ったら

むしろツェッドが皆に愛される巻でした。

ええ、全然問題なくってよ。大歓迎よ。

続きからネタバレ感想です。

 

 

舞台となるヘルサレムズ・ロットが人外の生き物蠢く都市なので

半魚人のツェッドも異界由来なんだろうなーと特に深く考えず思っていたんですが、

「伯爵」(ブラッドブリード?)と呼ばれる存在に

交配されて作られた存在だということが今回判明しました。

 

人間でもない、異界の存在でもないツェッドの孤独が

やたら規模のでかいドンパチやら

レオの素直な気遣いやらザップのツンデレやらチェインのクールデレやらの

「毎度おなじみ」の展開が繰り広げられていくうちに

ライブラの面々に受け入れられている事を実感し消えていくのを

ニコニコしながら読むだけの簡単なお仕事。

 

孤独な存在だとしても、

師匠に連れ出され、世界に初めて触れた時の蝶々の舞う美しい風景を

最後、紙吹雪で再現している場面は

ツェッドもまた、この世界を受け入れようとしているんだと思える素敵な場面なんですが、

最後まで読んで読み返すと回想シーンのツェッドはあの時金魚鉢スタイルだったと分かって

ちょっと笑えてしまう。

 

 

もう一本はお母さん全開のK・Kが見られるお話。

全力で子供を愛し、子供の言葉にヘコみ、仕事をこなすK・Kがカッコいい。

初登場時「オカマキャラ…?」とか疑ってた事が嘘みたいだわ…(ゴメン)

正直、誕生日プレゼントの話の時でさえ、まだ疑ってた(ゴメン)

仕事と子育て両立しておるお母さんお父さんはK・Kみたいな葛藤あるんだろうなあ。

こんなとんでもない規模でないにしろ(笑)

ランチの話とかも前あったけど、

血界戦線はそういう「日常」と「トンデモ世界」を内藤先生のものすごい力技で

面白おかしいエンターテイメント作品にまとめ上げられている様子を見るのも

楽しみの一つです。