単行本第32巻感想

第32巻表紙は名古屋のブラジルトリオ。表紙の色もブラジルカラー。

さわやかで楽しげな雰囲気で、表紙はこれで文句ないんですが

さて試合内容の方までブラジル一色なのかというと…

 

続きからネタバレ感想

 

 

結構そんな感じ。ギャッ!

前巻の感想時点ではぺぺが飽きるのを狙うのかなとも思っていたんですが、

そのペペが達海のお墨付きが出るほどの絶好調です。イヤー!

もうこういう時って、その選手がボール持つだけで「げえっ」ってなるのよね。

 

ブラジルメンバーには圧倒されるばかりなのか、と思いきや、

試合を打開するヒントもまた彼らの中にありました。

達海が言うには、潰し役もできるしパスも出せるカルロスが今日はパスの出し手に徹している。

そして潰し役は下り坂にも見えたベテラン川瀬が担っている。

合理的な試合をする不破監督にしては、この起用はおかしい。

どうしてそんな起用をするのか。

カルロスが潰し役ができないような不調を抱えているからではないか…

 

おおおおなるほどー!

読者としては前巻の川瀬の回想で、ボランチで怪我人が出て、家族の後押しがあって、

川瀬が奮起したという流れで起用される理由に納得がいってしまったので、

それ以上起用の理由を考えなかったのですが、そこにもヒントはあったんですね。

椿とマッチアップするのも「ベテランと若手、似たタイプの選手同士のぶつかり」という

ドラマ作りの為だけかと思っていました。

相手の戦い方、思考のパターンまでも研究し、対策する達海というキャラクターの、

ひいては、そういう次元での駆け引きをする監督を主人公とするジャイキリという作品の特徴が

よく出てた場面で面白かったです。

こういう時のジャイキリは推理物読んでるような楽しさがありますね。

 

ゼウベルトはいつものスルーされ芸で目立ってたね!

ハットトリックパフォーマンスの所は一瞬ページ飛ばしてしまったのかと思った(笑)

とはいえ、前巻でガブとちょっとやりあってたから、この後何かあるといいな。

 

 

リーグで1年間戦って優勝、あるいは上位に食い込むようなチームは他とどこか違うか。

実際に中位から上位に何年か居た後に優勝したチームを応援してきた身から見ると

「崩れなくなった」っていうのがあります。

連続して点を取られたりという「ああ、こうなったら駄目かも」と数年前なら思っていた状況で

守備がそれ以上崩れない、取り返せる、引き分けにできる、というような事が

優勝した年はできているのです。

 

作品中で選手自身も言っていますが、ETUが目指しているのはそういう

踏ん張りどころで踏ん張れるようになることです。

達海の体を張ったメッセージを受けて、

選手達にはそこを目指そうと言う気持ちが生まれました。

しかし藤澤さんが気付いたように、まだ、そこまでにはなっていない。もがいている途中です。

簡単ではないことです。自分達のしている事を信じてやり続け、

実績を積み上げることができてはじめて、自信がついてくる、というようなことです。

でもETUには変化の兆しがありました。

1点差で負けている中でのハーフタイム、

お馴染みな感じで赤崎とクロの小競り合いが繰り広げられますが

赤崎が言うのはあくまで皆を鼓舞するような言葉で、

クロもむやみやたらに赤崎にやり返す、というような態度ではありませんでした。

勝つためにどうすればいいか、言葉や態度がより具体的になってきたなあという感じです。

少なくとも、そういう所に来てるほどには経験や感情を積み上げて来てるんだよな。

 

その他ハーフタイムのときめきポイント

・ホワイトボードを見上げる達海の上目遣いがかわいい

・「はいはーい おまたせー」

・コシさん杉江の新旧キャプテンが交わす熱い握手!!

  オァァアァ~個人的にテンション上がるーすごい上がるー!!

  たった3コマのこの威力ぅー!!

・そしてハーフタイム明け、円陣の中で一人姿勢が高いジーノ(笑)(#311の表紙のページ)

・#312の表紙のシンプルなカッコよさ

・熊田くんのヘアバンド好きだなー

 

 

その後、達海の指摘を受けてチャンスを作れるようになったかな、と思いきや

状況はどんどん悪い方向へ…

その上、雨の試合ではETUが勝ててないジンクスまで有里ちゃんは持ち出しますが、

それはこの試合を諦めたからではありませんでした。

まあ、他でもない有里ちゃんがそんなこと言いだす訳ないわな(笑)

この最悪の状況を跳ね返すだけの強さを既に持っている事を、

変わったんだという事を見せつけてやろうと力強く言ったその瞬間、

夏木のシュートがゴールに!おわあビックリした!

お前のゴールいっつもとんでもないな!

しかし「分からんけど何かやってくれそう」な雰囲気を持つ夏木らしい

いい意味で空気読んでないゴール!

 

よっしゃよっしゃー、という気分になるけど、まだ負け越しているんですよね…

有里ちゃんの言うように見せつけてやるには、せめて追いつくまでは行ってほしい所。

次巻予告を見ると、ジーノのパスが遅い事を指摘する椿の絵が。

真面目に試合に出るようになった分、疲労の蓄積などから

ここにきてパフォーマンスを落としている様にも見えるジーノに

椿が速いパスを要求してる様です。

「椿が」「ジーノに」です。おおお…犬扱いされてた椿が…

乗った時は臆せず迫力あるプレーをする椿ですが、ここからそうなれるのでしょうか。

川瀬に言われた言葉が効いてきてるのかな?

 

予告にはまた6番村越の後ろ姿が。で、出るのかな…!

キャプテンを離れた事でピッチ上でのコシさんの姿にも変化があるんでしょうか。

いち選手として躍動する姿を見てみたいと思っているのですが…

 

達海の策がどういうものかも気になります。

カルロスを下げさせるために相手の有利な状況を推し進めた…?

でも点まで入れられてしまった訳だしなあ。そこまでしないかな。

 

個人的には板垣とクロの再戦が見たかったので実現しなかったのは残念でした。

敵同士がやりあって互いに成長していくって好きなんすよねー。

しかし予告を見ると板垣にもまだドラマがありそうですね。

なに、まだ崖っぷちなの(笑)

 

もろもろ含めて、次も楽しみです!