さわやかサバイバー

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少年ハリウッド 第26話メモ

少年ハリウッドの感想メモです。

第1期(第1話~第13話)視聴済み。

小説版の内容に触れることもあります。ご了承ください。

 

 

「HOLLY STAGE FOR YOU」

 

私は今までさんざん言葉でこの作品について、少年ハリウッドについて書いてきました。

今でも思いは尽きず、あそこについてこう考察できるんじゃないか、

あの時のあの人の気持ちはどうだったんだろうと想像をめぐらすことが多々あります。

しかし第12話でカケルが言っていたように、言葉で語りきれないことを

歌で、ダンスで、映像と音に込められた全ての力で

少年ハリウッドが、風見颯、佐伯希星、甘木生馬、富井大樹、舞山春が

生きてきた、積み上げてきたものの証を一秒ごと胸に打ち込まれるような第26話でした。

それを表現する為に、それを形にするために、注ぎ込まれたエネルギーは

言葉でなくてもこんなにも確かに伝わるのだと感じさせられました。

 

ステージで躍動する彼らの姿(かわいいと叫んだ回数数知れず)は

そこで波打つ彼らの鼓動を手に取って感じさせてくれるようでした。

その上さらに彼らが生きていることを実感させてくれたのが

サプライズのスクリーンに映し出される映像でした。

今までステージに上がる前の姿をずっと見てきたのに、そこには知らない彼らがいました。

私が見ていない間でも彼らは生きている、

そしてステージで表現するもののために、その時間を捧げてくれている。

考えてみれば当たり前の、「生きていれば当たり前」のことを

この映像を見て初めて気付かされました。

そのように作り上げてくれたことを、そのように作り上げてきてくださった全ての方に

ただただ感謝したいです。そこには命が宿っていました。

そして私が見ているステージはかけがえのない彼らの人生が捧げられたものだということを

あらためて知り、今までなんて大切なものを受け取っていたのだろうと思った時、

私はしゃくりあげるほど泣いていました。

意識を塗り替えられる衝撃的な体験も、グッとこみ上げてくるような感情の波も

辛い展開に胸を締め付けられるような経験もたくさんたくさんありましたが、

実は涙を流して泣くようなことは無かったんです。

今までも大好きだったけど、ここに来て私の中での彼らの存在感を

また一段深めるような出来事に出会ってしまうとは…

少年ハリウッドは本当に予想外のことばかり運んで来てくれます。

なんかもう、本当にえらいもんに出会ってしまったなというか、

こんな経験してしまっては簡単に逃げらんないなという

あきらめにも似た喜びを感じている所です(笑)

 

 

最後の「HOLLY TRIP」のイントロでは目は閉じたカケルのアップが映しだされます。

第1話の自己紹介の時から繰り返し描写される

彼が意志を示すような目を開く場面は私に強い印象を残してきました。

それだけに何度見ても私はここでカケルの目が開くのを期待してしまいます。

しかし、バックにカウントダウンの映像が流れ、時計の針が回って行くような振り付けの中で

時間は止まらず、歌は終わってしまう。

最後の曲と言うこともあって、素晴らしさに圧倒されながらも

どうしてもさみしさが残ってしまいます。

「一度開かれた少年ハリウッドの目はこの世界で永遠に閉じることはない、きっと」

という第25話の、同時に第2期最後となるカケルのモノローグの言葉があるので

彼の目が閉じていても、きっと少年ハリウッドは大丈夫。

だから、このさみしさは彼らにまた会いたいという私なりの「ハートにある目印」と思い、

もう一度カケルの目が開くのを見ることができるまでとっておこうと思います。

 

 

本当に大切なものをくださってありがとうございました。

関わった全ての方々、少年ハリウッドのみんな、愛してるよ!これからも!