コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG 第17話感想

「デビラとデビロ」

 

第17話は第9話で「地球と同じ長さを生きる家族」という

とてつもないスケールのお話を描かれた

脚本家・作家の辻真先先生が再び担当された回でした。

そんな今回の内容はというと…

 

続きからネタバレ感想

 

 

またしてもとてつもなくスケールの大きい話でした。

地球を手にとって「かわいい」って…!

その台詞が出てくる先生の考えの枠が既に人間を超えてるような気が。

しかもこれ締めの台詞ですもんね。最後に打ち込まれた衝撃が今もまだ響いています。

 

この場面だけでも十分すごいのですが、

この、人が到達できないようなスケールの台詞を言うのが

作中で「あたりまえのことしか言わない」と言われていたデビロだということが

まわりまわってまた効いてくるんですよね。

 

デビロはそれまでに自分の都合で物事を運ぼうとする相手に

初めて出会った時にはお互い名乗りあおう、とか

危険な力を持つけど何もしてない存在をむやみに攻撃しないで、とか

素朴な「あたりまえの」言葉を自然に投げかけています。

様々な理由でがんじがらめないつもの面々がそれらに虚を突かれたり調子を崩される様子は

それだけでも痛快で、これらのやりとりもまた単体で面白いのですが、

自身は地底から宇宙に軽々行くような人を遥かに超えたその存在が「あたりまえ」のこととして

「僕たちはどこへでも行く 決まりなんてない みんなもそうだ」と言う。

第2期でクローズアップされてきた人が持つ可能性やその拡大が

ここでもまた示唆されたのだと思いましたが、

正直こんなにスケール大きくなるとは思ってなかったのでゾクゾクしました。

 

 

今回、国や組織の規定にとらわれないデビロと対に配置されていたのが

国の立場からしかものを言わない赤光だったように思います。

笑美も呆れてたけど、よくもあれだけ自分たちの都合のために

コロコロ言い変えられることだよ(笑)お前人生楽しかろう…

この胡散臭さは少年時代に戦争と終戦を経験した辻先生の

国や体制に対しての思いが反映されてるのかもと感じました。

(このあたりの貴重なお話が聴けるオーディオコメンタリーも収録された

コンクリート・レボルティオBDvol.4マジでおすすめなのでみんな買おう)

デビロは悪魔とも呼ばれている種族で、あたりまえのことしか言わないが

不思議な能力で人をひきつけ魅了してしまうという点から

赤光たちだけでなく超人課にも警戒されることとなります。

しかし、能力より本当に人々に影響を与えたのは

彼があたりまえのことしか言わなかったからこそでは、という気もします。

美しい姿を持ち、純粋に人に好意を寄せる善人に見える存在、

似た面を持つ輝子が魔女として人を魅了した上魂を奪うとされており、

そんな輝子にデビロが好意を持つことを合わせて考えても

正しいことを言って魅力的に見えてもやはり人を惑わす危険な存在として

気を許してはならないのか、いやそれともそんな枠にとらわれて考えていると

本質を見逃すことになるのではないかムムム…と考えていたら

デビロはデビラと共にそこらへん突っ切っていってしまわれました。

あっ、浅はかでした…(平伏)

しかし簡単に一方に肩入れして安心させてもらえないこの感じコンレボだなあ…

人によるだろうけど私はこういうところ好きですよ。

 

 

第16話、第17話と、もともと爾朗や超人課に関わりのないゲスト回だったこともあり

彼らが対立している点を何故そんなことをしているのとでも言うように

ゲストたちが越えていってしまった印象を持ちました。

(どちらの話とも「飛ぶ」「飛び立つ」要素が入っているのは偶然なんでしょうか)

予感させられる可能性の拡大を向かえた時、確かに今までのように

内輪揉めのようなことばかりしていては置いていかれるよなーとは思うのですが

それぞれの登場人物の譲れない根元までしっかり描かれているだけに

簡単に和解したりずに、ぶつかり合った上で落とし所を見つけてほしい気もします。

でも今回のジャガーさんのぶちかましは嬉しかったんだぜ。

 

 

以下箇条書きで少しだけ

 

・赤光の部下がポスター破って出てきた場面、時代劇でいうところの

「掛け軸の後ろの隠し部屋に待機していた忍者」的表現なのかな。

あそこは殿の部屋でもなんでもないし、迷惑ですよ国家機関!

「たばかりおったか!」とかいちいち時代がかってて面白いな赤光さん。

 

・今回はウルじゅうたんに乗せてもらえたんだね爾朗!

って場面を笑いながら見てたんですが、その後、

本格的に爾朗と超人課が共闘するきっかけとなったのが風郎太なのが嬉しかったです。

第2話や第6話の爾朗との接触の場面から、

風郎太は爾朗と超人課の橋渡しになってくれるんじゃないかという希望を持ってるので。

撃退されちゃった風郎太を気遣って輝子と爾朗が両側から抱えてるのもよかった。