GIANT KILLING 単行本第47巻感想

 お試し召集ではなく、戦力として呼ばれた代表で初めて本番の試合に臨む椿を待ち受けるものとは。

 

続きからネタバレ感想

 

 

 冒頭の達海との回想シーン、第2巻の合宿の夜を思い出してジーンとしました…今回は横にジーノいるけど。あの時は達海が立っているだけのゴールにシュート決められなくてチキンであることを見抜かれた椿。だけどそんな自分が嫌で変えようとする努力や想いは力になってる、お前の中のジャイアントキリングを起こせ、と達海が告げる場面は作品屈指の名場面だと思いますし、それ以降も常に椿の原動力となってきました。それと対比するように清水戦でプレッシャーかかる中で決めたゴールをたたえ、それができるお前はもうチキンじゃないと成長を認めてくれるのが感無量でねえ…

 

本人にはこれまで積み上げたものを実感させ自信を付けさせて代表へ送りだす一方、なにごとも初めてである危うさもちゃんと分かっていて、フォローの手回しもばっちりな達海の鋭さがいいです。監督としては選手がどこまでやれるのか、弱点も含めて見極めなければいけないんですもんね。それでもそこから立ち上がれるようにヘンテコな手紙を渡す彼なりの気遣いが温かい。第47巻は椿がメインですが、冒頭と最後の達海とのエピソードで師弟の絆が印象に残る巻になりました。

 

 

 どんなに実力がある選手でも初めての場というのは特殊で自分の力を発揮できなくなるのが常だと思います。それを乗り越えるには経験しかない。椿は真面目な分「やれるはず」がつまづいたことで「やらなければ」に変わってしまい、自分でも分かっているのにドツボにはまっていた感じでした。切り替えなければいけないと分かっているのにできないことが余計強迫観念になってグルグルしてしまうの、次元は違うだろうけど分かる気がするなあ。自分ではなかなかどうしようもないんですよね。

ここで来たのが夏木というのがまた天の采配で(笑)重い空気を吹き飛ばしてくれるくらいのやかましさはありがたいし、自分よりアワアワされたらこっちが落ち着くしかないもんなあ。そんでもすぐ寝て食ったら回復できるのは若さだな…

 

 大会ではブランのサプライズ采配によりガンナーズのホットラインが機能しそうなのがワクワクします。切り替えができた椿は出場できなくても何か得ることができるだろうとは思いますが、やっぱり期待はしちゃいますよね。