さわやかサバイバー

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キリング・イヴ シーズン2第4話

ドラマ「キリング・イヴ」シーズン2第4話の感想です。ネタバレ含みますので続きからどうぞ。

 

 元に戻れないのはイヴの方かと思ったらヴィラネルもグラグラしてきましたね!?コンスタンティンとのコンビ復活でまたオシャレ暗殺街道かっ飛ばしていくのかと思いきや、今までにない不安定さが現れてきました。もともと気分屋で自己顕示欲からわざと痕跡残すようなことしてイヴに見つかったヴィラネルですが、そのイヴも言っていたように雑な仕事はしてなかったんですよね。しかし今回は違う。複数人の目に触れる中でおおっぴらに見せつけるような犯行。仕事を通して私を見つけてほしい、のではなくて、私を見つけてほしいがための仕事、と逆転してしまったような印象です。

誰にっていったらそれはもちろんイヴで、本当はイヴもずっとヴィラネルを気にかけていることをこちらは知っているから、もどかしくて切ない。コンスタンティンにイヴはヴィラネルへの関心が薄れたと思わされたり、イヴはMI6の方針でピール事件の方優先させられたり、メロドラマのようなすれちがいに「もう!もう!」と身をよじらせてました。まあコンスタンティンとMI6が繋がってる可能性あるから甘くないのよねこのドラマ…

 

ラストのシーズン1のリフレインのような鏡の場面も切なかったですね。イヴが髪をかき上げるのって、そっちの方が似合うってヴィラネルが言ったからでしょ…初めて顔を合わせた時、二人は並んで鏡に向かっていました。だけど今は離れた場所で相手を探すようにそれぞれ鏡をのぞき込んでいる。

鏡というアイテムがまた意味深で。自分の姿を映す物体を媒介に「本当の私を見つけてくれたあなた」を求めているところに屈折したロマンチックさを感じました。

 

イヴの勘が冴え、意外なほどあっさり捕まったゴースト。見た目から仕事ぶりからヴィラネルと対照的な暗殺者との直接対峙がイヴの心を煽り立ててくるみたいなんですが、イヴはどうするのかな。視聴者としては「早くヴィラネルに会ったげてよー!その後のことは知らんけど!」という感じなんですが。