さわやかサバイバー

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キリング・イヴ シーズン2第7話

ドラマ「キリング・イヴ」シーズン2第7話の感想です。ネタバレ含みますので続きからどうぞ。

 

 「はっ面白れー女」って感じでヴィラネルをローマに誘ったじゃないですか。典型的な鼻持ちならない金持ちの行動じゃないですか。やっかいな相手という印象はあったものの、ここにきてピールの息子、アーロンの怪物めいた一面がクローズアップされてきました。

いや最初からやばかったよ、って気づいてた方もいるんでしょうね。私はわりとボーッと見ているので今回ヴィラネルの赤に対してアーロンが青の衣装で並んで座った時に「そのスケールか!」と初めて気付かされました。

あの広いホテルでわざわざ狭い部屋から監視してるのがもう気持ち悪かったんですけど、並の嫌なやつ気持ち悪いやつはヴィラネルが勝っていたから「どう任務を乗り切るのか」あるいは「いつ耐えかねて手に掛けてしまうのか」が焦点だと思っていたんですよ。まさか共に羽ばたいていきそうなモンスター同士とは…

 

今回はまだ予兆の段階というか何か起こりそうな雰囲気をかきたてて終わりだったんですが、その波に乗ってイヴもヴィラネルもさらに一歩解放された感じでした。同じ仕事をするようになってシンクロ度合いも加速したのかな。楽しそうだけどそれがいい方向に行くとは限らないからなあ…ただ今回のような何かを媒介にして相手に触れるような描き方は雰囲気あって好きです。前も贈られたドレスを着て体をなぞるイヴの描写とかありましたね。ヒューゴは…ドンマイ。

 

ニコはもうあれで終わりだと思っていたのに!殺されるんだろうなと思っていたら殺されなかったけど結局イヴとは破綻してやっぱり殺されるの???と振り回されまくりました。結局破綻したんだから自分の方を向いてくれる可能性は大きくなったと思うのに、それでは満足できないんだ。執着する相手が自分に向ける感情はプラスである必要はない、憎しみだろうと大きければ大きいほどいい。でも、憎しみだけじゃないんでしょう?私のこと好きでしょ?忘れられなくなったでしょ?と目くばせしながらがんじがらめにしていくよう。アンナの時だってそのやり方だった。やっぱりこれサスペンスだ。魅力的だけど心は安らがない。でもそこが面白いんだよなあ。

ヴィラネルがあの状況で仕留め損ねるとは思えないし、わざとニコを生かしたんでしょうか。こちらもまだ波乱の種になっていくのかな。