さわやかサバイバー

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灼熱カバディ 単行本第13巻感想

twitterに上げた灼熱カバディの感想をまとめたものです。

  

続きから第13巻ネタバレ感想

 

第118話

 高谷の予想を超えた佐倉くんの攻撃、先手を取られるも「回転」を出させた上で犠牲が増えるのを防いだ高谷の鋭さ、いやー最初から飛ばすなー!どこまで行くのか期待が跳ね上がってしまうじゃないですか!

支援に対処するためにとっさに回転出したように見えたから、最初から出すつもりはなかったんでしょうね。持ち技を最初に見せてしまった影響がどう出るかも気になります。観戦してる志場まで回転見て「使える」って顔してたからなあ。コメント欄にもありましたが、バレエの柔らかさを身に着けている志場と回転って相性よさそうなんですよね。これ使ってくるかなーすぐ使ってくるのかなー。

 

その名も超高性能攻撃マシーン練習!やっちゃった!紅葉守備の驚異的レベルアップ、もろ王城部長のおかげじゃないですか!得るものが多いのはお互い様だったとはいえ、あれ部長がやりたがってやった練習だったからね…でも「…あっ……」の部長がかわいいから許そう(何様)六弦の「超…高性能だと…?」は本人大真面目なのになんかじわじわくる。

漫画としては盛り上がるけど、カバディ歴のない選手が見ただけであれほど成長するか?って疑問も、前年にベスト8まで食い込んだ実績や世界組が2人いるって事実で「ならできるかもしれない」って思えてくるさじ加減にしてあるの上手いんですよね。

そして対戦相手の奏和は紅葉が多くを学んだ合同合宿には参加してない。総合的な力では奏和が上回るかと思っていたんですが守備が改善されたなら考え直さないといけないな。奏和がベスト4の地力で跳ね返すか、紅葉が成長する勢いで追い抜くか、楽しみだー!

 

第119話

 才能の言語化!また面白いところに目を付けてきた!なんとなく、に理屈がついた佐倉くんの変化が今回は主に描かれてましたが、これ天才の感覚を天才でない人間でも共有できる利点もありますよね。守備にも転用できる。高校生で思いついたヒロ、すごいのでは。

律心の亜川監督がしてきたのもこういうことだったと思うんですよ。天才に追いつくためにプレーを研究し、理由を探っていく。亜川監督の過去回想では自分の努力が天才にとっては答え合わせでしかなかったことに落胆していましたが、言葉で答えを引き出せたことがすごいんだ。言語化できた予想が有効だったのも奏和が強豪だったから、というところを見ても亜川監督の方向は間違ってなかったんですよね。他の漫画なんですが強豪はスタンダードの極み、という言葉を思い出しました。

なんで亜川監督のことばっかりなんだよって話なんですが、灼カバのこういう勝つ理由に筋が通っていて、それが繋がっていったり裏付けがされていくところ大好きだからなんです。熱い場面でも勢いだけじゃなく熱さが生まれていく理由があって段階踏んで描かれるから燃えられるんですよ。

 

もう言語化とその効果、だけでお腹いっぱいになったのにさらにその上行くもんなー!奏和の2番が頭脳で読み勝った、と見せて含みがあるようにも見えるんですが…どうなんだろ!

 

第120話

 かっこいい!切ない!称えたい!アホい!片桐浩二、たった一話でめくるめく軌跡を残しやがった…二番手が抱える悔しさというのは灼カバでも他の作品でも描かれてきたけど、怒りという形で力に転化したのはあまりにストレートでかえって見たことないかも。

こじらせたりひねくれたりではなかったところにも不器用な真面目さを感じます。立場的には井浦と近いけど性格は合わなそうだよね。なんとなく伊達とは仲良くなりそう。筋トレの話で盛り上がりそう。

一気にいろんな面を見せてもどれもがドのつく真面目さからくるものだと分かるからイメージはブレないんですよね。まともに出てきたの今回が初なのにすんなり片桐浩二という人間を読者に受け入れさせてしまったよ。上手い。

灼カバはずっと「どんな経験でも力になる」と描いているのだけど、後悔や挫折を美談として昇華せずに、グチャグチャ引きずったまま力にするっていうのが好きなんです。片桐も苦しかっただろうし、これからも苦しさは続くのだろうけど、それでも結果に繋がった。

 

片桐、真顔ボケこれからもちょいちょい見せてほしい。「?」じゃねんだよカワイイな。

 

第121話

 才能だけでなくマナーのいいファンに恵まれた高谷煉。恵まれすぎだろ!邪魔にならないよう小声で応援するファンクラブの子たちかわいい。自分たちが大会で負けても宵越の応援してくれるサッカー部といい、灼カバ応援席の様子も楽しいんですよね。

そんな応援席に今回も「いた。」いたぁ!わー外園元気ー?自分たち負かした能京の試合でもないのにヒマなの?いやうれしいけど。いいキャラだよね。

 

設立したばかり、経験者少ない、人数もギリギリのチームで勝つため次々と策を考えつくヒロは本当頭切れると思いますよ。合宿での全滅宣言とか今回のすり足とか、奇策といえば奇策なんだけど、そんな普通使われない方法まで探して、実戦で通用するところまで持って行ってるんだもの。

それらを楽しんでやる姿勢も見習いたい。その上部員が落ち込みそうなら率先して場を明るくして?えっすごいなあらためて考えると相当すごいな?社会に出たら会社立ち上げて一代で大企業にする器では?

 

佐倉くんが感覚を言葉にしたのに対し、今回高谷の「なんとなく」がわざわざ強調されてるの、この違いが後々影響してくるからなのかな。

高谷の言うリズムは本能レベルのことで、意識しても対処しようがないと思ってるからペラペラしゃべっちゃうし、あれほど自信たっぷりなんだと思うんですが、それが違ったらどうだろう。高谷にもリズムがあってヒロは見極めたとか…?

 

第122話

 あーそうだそうだった!佐倉くんが相手をリスペクトしすぎるのも、高谷の極端なムラっ気もすでに描かれてたことだよ!提示されてたのに気付いてなかったポイントが繋がっていくときの灼熱カバの構成の妙はミステリにも匹敵すると思います。

答えが示されたときにはすでに対応策が打たれてるから、驚きとスピード感が持続する。謎とか課題って話を引っ張るのには有効なんだけど、あまり延ばすと冷めてきてしまうんですよね。灼カバは短めの謎→答えをくり返して飽きさせないようにしながら、その中に長めのスパンで謎→答えを仕込んでるからテンポと溜めを両立できてるんじゃないかと。上手いよねえ。

 

ヒロがやったコートの外側回っての帰陣、奏和と能京の練習試合で同じようなこと高谷がやったの思い出しました。単なる偶然かもしれないけど、これ高谷自身が気がついたら火付きそうだなあ。

すぐ上が黄金世代で、そうでない自分たちというプレッシャーの中で黄金世代でさえ成しえなかったことやってるヒロすごいよ…常に格上と戦うような状況で、恐怖隠して笑ってたのかよ…外園もそうだけど、灼カバ上司にしたい高校生が多すぎる。

ヒロと佐倉くんの「あいつがすごいことは知ってる」ってレベルの絆いいよね。もう「信じてる」とかじゃないの。それが事実なの。

 

第123話

 頭脳派がいない、エースはチームより自分の勝負を重視、と個々の能力では勝っている奏和が紅葉に押されている理由が現実的で納得できるのがいい。それを補う存在が紅葉にはいるからなんですよね。

ただ後半、疲れて難しいことができなくなって体力勝負になると、もともとの能力が高い奏和の方が有利になる可能性もあります。だから佐倉くんがこの機会に突き放せるかどうかは大事だろうな。

高谷が言うように凡人が自分を凡人と認めるのは難しいはずで、佐倉くんが復帰してから勝てるようになったといっても「天才がいなきゃ勝てないんじゃん」ではなく「勝てるとやっぱうれしいな」って雰囲気作ってたヒロすごいし、そういう紅葉が愛おしい。

相手を過大評価するでなく、自分の能力にのぼせるでなく、冷静に経験なら自分が上、と判断するようになった佐倉くんがかっこいいじゃないですか。

 

どうでもいいんですけど栄ちゃんのフルネームなんだったっけと思い出そうとするたび脳内で栄司がポーズ決めて邪魔してくるので困りました。栄倉祐、栄倉祐くんね(単行本2巻見てきた)

 

第124話(前編)

 静かに熱を帯びていく佐倉くんの闘志を抑えることなく、信じて後押ししてくれるヒロがいい。気付いてくれる紅葉のメンバーもいい。「見てるぞ」はおばあさんのことでもありヒロ自身の言葉でもあるんだろうな。

「最強の守備か…」の表情には野望がにじんでいるようで、しかももうすぐ手が届く可能性を認識している自信も見えて、ふだん優しく謙虚な佐倉くんからしたらめずらしくてドキドキしたんですが、噛みしめるような表れ方はやっぱり佐倉くんらしいなとも思ったりして。

ホント武蔵野先生はその人その人の「勝ちたい」の描き分けが上手い。あと何度も書いて申し訳ないけど、外周レースの話大好きなので変わったきっかけとして描かれてるのうれしい。

 

六弦の強さって高いレベルの理想的動作ができる強さだと思っていたんですよ。まさに強豪の鑑みたいな。能京との練習試合でも闘志はむき出しにしても、戦い方はまっすぐだという印象がありました。だから勝つために変則的なことしてくるの予想外で驚きました。六弦のことまだまだ甘く見ていたと思い知らされたし、そうしなければ勝てないと思わせたほど佐倉くんの強さは本物だったとわかるし、こりゃいい引きだぁ!

 

第124話(後編)

 同じ地平にいるライバルに向かって自分も同じところに来たぞ、同じ景色を見たぞと伝える、共鳴のような威嚇のような咆哮。経験や能力の差をシビアに描きながら想いの力は同等と描いてきたからこそ成り立つライバル関係。これが響かずにいられようか!

初心者に触発されて「大切なものを思い出したよ…」って、上から目線で悟るわけじゃないんですよね。水澄のなりふり構わない勢いと意表をつく攻撃が生み出す力を身をもって感じたから、脅威と認め取り入れたんですもんね。やられた時は相当悔しかったんだろうなあ。合宿終わりのキラキラまとって握手求めてからの「めぎゅう…」のとこ大好き。

 

「見てるぞ」はおばあさんのことでもありヒロのことでもあると書いたんですが、その両方に届いたのがもう、泣ける…なんでも楽しみながらやってるようなヒロだって、戻ってくるかわからない佐倉くんを待つ日々は不安になったり辛いこともたくさんあったんだろうなと、それが報われたんだなと思うと…

「待たせやがって…」の絵本当かっこいい…はぁ好き…

佐倉くんが引っぱり上げてくれたように紅葉のメンバーが感じているのもいい奴らすぎて泣けるんですけど、君らが押し上げたから佐倉くんもここにたどり着いたんだよって言いたい。

 

たった指1本の帰陣、というのが六弦の強さも表してますよね。彼がこのままで終わるとは思えないし、攻撃に出てくる可能性あるのかな。

 

第125話

 高谷の「面白いかどうか」ってこれまで自分一人が判断基準だったように見えたんですが、それが誰かと作り上げたものだった、自分一人ではたどりつけなかったものだと知った瞬間を見てしまったわけで…えらいことですよこれは…

本質は変わってないんですよね。自分中心的な。先輩が引退すると「自分が」面白くない。だけどその土台が一気に広がった結果「仲間のために、先輩のためにも負けられない」という行動になってる。

武蔵野先生の描く「負けたくない」って人それぞれの経験や性格をふまえた、その人でしかでてこないものだから、熱さや感動が一辺倒にならないんですよね。しかもそれが影響し合っていく。唯一無二と唯一無二が共鳴し合う様子は毎度震えますよ…

 

六弦は以前自分でも言っていたように、主将向きというよりは求道者的な、選手として突き詰めていくタイプだと思います。でもだからこそチームプレーには向いてなくてもいち選手としてメキメキ腕を上げていく高谷を受け入れられたのかとも思うので、なんていうか、幸せなめぐりあわせだったんだなぁ…

と名シーンに感動しながらも「汗とともに消えるパイセン!これは桜にさらわれる恋人の次に定番になるやつでは!?」とか考えてしまってごめん。

 

「やりますよ。一応エースだし。ご注文は?」の高谷、いままでで一番かっこいいと思いました。そんな感動シーンの流れで試合会場でも読者にも「それやるか!?」って言われるような手段を取れるヒロの隙のなさや勝利への執念もかっこいい。

紅葉みたいに全員同学年という場合以上に、先輩も後輩もいる環境で同学年のエースのために犠牲になることを決断するってきついと思うんですよ。学年を理由にしづらいから。そのぶん栄ちゃんの行動が胸を突きます。近くで見てて高谷の変化に感じるものがあったんだろうなぁ。

ここまで盛り上がるとどっちに勝ってほしいじゃなくて、正直どっちにも勝ってほしいになるよ…早く次が読みたいのに決着がつくの怖くてしかたない。

 

第126話

 ここ数回の高谷の掘り下げ、いいですね…!
限界超えさせる強大なライバルと可能性信じてくれる先輩によって、求めていた新たなてっぺん見つけた高谷のタガを外していくような勢いには、期待とともに恐ろしさを感じてゾワゾワします…!

 

今回をふまえると、一番になれたからというより一番になってしまったから水泳やめたのかな。やろうと思えば簡単に頂点に手が届くことを知ってしまった。でもそこは誰とも競うことができない場所だったから、未知の競技を選び、相手に合わせるようになっていった。

それを知ると、やたら人をからかったりケンカ売っていったりするのは競う相手がほしいからじゃないかとか、宵越と初めて会ったときの「1番とってないのになんで辞めてんの?」も、高いレベルで競えたのにどうして降りたんだという意味合いがあったんじゃないかとか、印象変わってくるんですよね。

自信家だとか気まぐれ屋なのは間違いないにしても、その奥の孤独感や飢餓感が見えたことで、今までより細やかに高谷煉という人の形が感じられたように思います。同時にそれを埋めようとする欲は私が想像したより底なしだったことを知って、ガツンとやられたような衝撃も受けました。

 

 しかし高谷の肺活量とスタミナが肝となるこの展開までの流れが素晴らしいよな…!六弦追い出した後の勝ち逃げの奇策はヒロでしか思いつかないだろうし、それが可能になったのは佐倉くんの力があればこそだし、その強さが高谷に火を付け、粘り強く泥試合に持ち込んだ奏和の実力がこの状況を生んだ。っていうかこれまでの過去やそれぞれの強みを活かしきった最高の見せ場を作り出す武蔵野先生がすごすぎるよ…!ラストバトル並みの「ザ・集大成」じゃん。しかも主人公チームの試合じゃないんですよこれ。

 

佐倉くんがチームメイトに檄を飛ばしたのもグッときました…こんな風に言葉で引っぱるようなことしないタイプだったじゃないですか。
はー面白いなー…!

 

第127話(前編)

 最初の印象悪かった大山律心でさえそうだったように、灼カバってチームまるごと好きにさせる漫画なんで、紅葉のメンバーが自分を責めるような結果にはなってほしくないなぁ。怪我はだめだよ…怪我じゃありませんように…

最初の感想ツイートはそれだけ読んでも大丈夫なまとめ的なものにしているんですが、今回はもう怪我はだめ怪我はだめって繰り返しそうになりました。誰であれ怪我はないに越したことはないよ。

 

もしもの話、すんなり能京に進んでたら佐倉くんがここまでの選手になったかな、と思います。そっくりコピーするほど尊敬する王城のもとでプレーすることで得られたこともあるだろうけど、本気で越えようとしただろうかと。

悲しいことも回り道も経たけど、このメンバーで勝ちたいと思わせてくれる紅葉の仲間がいてくれたからこそ、王城部長の後を追うだけでない、佐倉学という独立した選手になれたのだと思います。だから責めるような結果にはなおさらなってほしくないのよ。

過去あっての今なら、この先起こることも受け入れろよって言われそうだけど、やっぱり怪我は嫌だよー!もし勝ちあがっても能京と万全でやれないならモヤっとしそうだし…

 

それはそれとしてifの佐倉くんも大変かわゆうございました。パッツンのまま成長したって感じね。

 

第127話(後編)

 好きなキャラが羽化する瞬間を見てしまった…
試合が始まる前はどっちにも勝ってほしいしどっちにも負けてほしくない、楽しみだけどつらい…と思っていたのに、この先への期待感をあおりまくるような決着になるとは!最高!最ッ高…!!

 

これで佐倉くんは土壇場で粘りきる心の燃料を手に入れました。失敗をくり返さないようフィジカルもこれまで以上に鍛え上げるはず。もともと誰かのためにあそこまで強くなれる人だったんだ。その上さらに強くなる理由ができてしまった。いったいどこまで行くんだ…!

お前佐倉くんならなんでもいいのかって勢いで騒いでますがそうではなく、ちゃんとこれまでの経験や積み重ねがある上での変化だからたまらんのですよね。優しくて謙虚なだけに自分を過小評価するところがあった佐倉くんが、信じてくれるヒロや紅葉の仲間のためにエースを背負う覚悟を決めた。

自分には力がある、だから仲間と上を目指したいという望みが生まれた。それは義務感もあっただろうけど望みは望み。言いかえれば欲です。きっと以前の佐倉くんであれば負けて悔しい思いをしても、相手の才能を認めそれで納得してしまったんじゃないでしょうか。

自信、自負がそなわった今の佐倉くんだからこそ火がついたのだと思います。そしてそれはなによりも相手と競う楽しさを一番とする高谷でなければ起こせなかった。敵だから拓ける地平だったのですよね。高谷と佐倉くん、これまで特にかかわりがなかった二人なのに、こうして考えると、この局面にこの相手でしか成しえなかった、という結果になっているのもう匠の技ですよ…!

高谷にとっても自分を標的に全力で向かってきてくれる天才の敵ができたというのは幸せなことだと思います。いつもニヤニヤと相手をからかう高谷が浮かべた子供のような満面の笑みには、どれだけ切実に望んでいたがが見えるようで、ちょっとしんみりしました。

 

おばあさんが佐倉くんのことを分からなくなってしまった時に、安心させたいという最初の動機は失われてしまいました。だけど火は消えておらず、帰ってくることを信じてくれた仲間のおかげでふたたび燃えあがり、仲間のためにというあらたな動機を見つけることができた。

そして今彼は自分のためだけの動機を見つけた。彼が大事にしてきた絆によって導かれた場所で。誰かのためにではなく自分のためということは、状況がどう変わろうとも失われないということ。喪失を経て絶対に失われないものを手に入れるまでの道だったんですよ。泣く。

その過程をリアルタイムで追えたのは本当に幸運でした。初登場以来の、あの時あの場面の思い出が去来して万感胸にせまりまくり。だからこんなに長くなったの仕方ないんですよ。連載1回分じゃないの、第4巻からこっち全部の感想なの。

 

欲を出すことを別の言い方で色気を出すとも言うように、誰かのためではなく、自分の望み、自分だけの欲望を見つけた佐倉くんにはこれまでにない色っぽさを感じてゾクゾクしました。顔は鬼ゴリラだったけど。存在感にセクシーさが増したというか。

ふだんは更新分読んで寝ることも多いんですが、今回は起きてから読んで正解でした…こんなの読んだら寝れねえわ…

あっ怪我じゃなくてよかった!正直怪我の心配ふっとぶ展開だった。でも念入りにケアしてくれよな!