さわやかサバイバー

好きな作品の感想を書いています。カテゴリー一覧は50音順で並んでいます。

直売所、行ってきます

 年月を重ね今それがそこに在ること、その瞬間に出会えたこと、を寿ぐ松本先生の対象は温泉などの観光地を経て普通の街、普通の人々による直売所へ。
日常にも広がっていく寿ぎパワーに私もにっこし。パステルカラーの表紙もかわいい!

 

数少ない作家買いをしている中の一人の松本英子先生。今回は特にふきだしてしまう場面が多くて、そちらでも笑顔になりました。
「私の米界で勝ちまくってる!!」や「ペーイorノットペーイ」「ペイ!ペイペーイ!」(晩白柚チャレンジ)の勢い好きです。ガラスの仮面レッサーパンダの場面も好きだなー。

あと「松」顔でのマスク、というか耳の描きかたはああなるんだ!って発見にもクスリと。

 

売り切れだった、営業終了してた、いまひとつだった、ってことも当然あります。一旦はガッカリするけど、結果的にそれも含めて「そこでの経験」と描くことで祝福している。ちょっとおおげさかもだけど、作品に昇華するということのプラスのパワーに満ちている。だから読んだ後元気になるんだ。

たとえばマイナス方向だと「呪いとして固定化してしまう」って感じになるんじゃないかな。人間だからいいことも悪いこともあるけど、どちらも無視せずに、どうとらえて味わっていくか、松本先生の目線や姿勢が私にとってはじわじわ染み渡っていく栄養になるんです。

灼熱カバディ おすすめ記事

 

灼熱カバディを読んでほしい!見てほしい!というマンガ

ブログに漫画単行本感想を上げている灼熱カバディが2021年4月よりアニメ化されるのでおすすめマンガを描きました。

題材が題材なので最初は取っつきにくいかもしれませんが、読んでもらえればわかる面白さに満ちた作品なのでぜひ触れてみてください。ネタ的に扱われることも多いですが、この作品はカバディ真面目に真正面から熱く描いています。その上で笑えて楽しいところもたくさん!

記事下部に公式関連のリンクを貼っていますので、興味を持たれたらそちらをご覧になってみてください。

 

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興味を持たれたらぜひこちらへ↓


Webサイト 裏サンデー(第1話~第3話):

urasunday.com


アプリ マンガワン(第4話以降も):

http:// https://manga-one.com/

 

アニメ公式サイト:

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

 

GIANT KILLING 単行本第57巻感想

 来季ETUを去るかもしれない控え選手たちが力を示し、人が変わり年月を重ねても一貫した哲学を持ち続けるクラブの強さを改めて考えさせられ…と、なんとなく今シーズン後を見据えたエピソードが多く、まとめに入っていくのかなと感じられた第57巻でした。試合をガッツリ描けばまだまだ先だとは思うんですが、ちょっとしんみりしてしまいました。

 

続きからネタバレ感想

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ワンダンス

Twitterでつぶやいた「ワンダンス」(珈琲 講談社)の感想をまとめたものです。

 

ワンダンス、なんで好きなんだろと思ったら、これ私が弱い「生き辛さを抱えた人が夢中になれることを見つけ、それを通じて世界と繋がっていく話」でした。吃音(どもり)で常に周りを気にして自分を抑えていた主人公が、ダンスでそれを武器にして解放されていくのがいい。

 

中学のダンス授業で恥ずかしい思いをした経験から他人のダンスを見ることすら苦手になっていた小谷花木。なのに休み時間に一心に踊る女子に訳もわからず引きつけられる。そこに求めていた自由があることを感じ、彼女、湾田光莉とともにダンス部への入部を決める、というストーリー。

 

湾田さんはかわいくて、花木くんの吃音もダンス初心者であることも気にせず自然体で接してくれるので、下手したら出来すぎのウソっぽいキャラクターになりそうなんだけど、そうはならずに名前の通り光のかたまりみたいな人として印象が残るんですよね。

それは彼女のエネルギーは圧倒的にダンスへ向けられていて、花木くんとは同志として繋がっていくからなんだろうなと思います。ある意味それ以外はささいなことで気にせずいられるんだろうなってわかる。超然、とまでいかなくて、芯はあるけど柔軟な人くらいのバランスなのが上手い。ていうか好き。

あまずっぱい方面の展開も大好きですけどね…ニコニコしながら読んでますけどね…二人ともかわいいよ…

 

湾田さんのカリスマ性や情熱を感じさせる目の描き方が本当にキラキラしててまぶしいんですよ。ゆらちゃんも「いいから わかったから」って言うはずだよね。あれまっすぐ向けられたらね。

絵と言えば主題のダンスの描き方がすごくかっこよくて!形ではなく動きの印象を力を伝えてくる迫力ある絵。私はダンスとは縁遠かったのでイメージしきれないところもあって、アニメで見てみたいんですが、曲の使用料がエグそうよね…

 

別世界の人がやるものと思っていたダンスの物語を楽しく読めたことはうれしい驚きだったんですが、日常会話の若者らしさには世界が違うフレッシュさを感じて、そこも面白いです。自分からは絶対出て来ないわこれ…