さわやかサバイバー

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灼熱カバディ 単行本第6巻感想

twitterに上げた灼熱カバディの感想をまとめたものです。

  

続きから第6巻ネタバレ感想

 

第45話

 畦道のカッコよさが止まる所を知らねえ勢いなんですけど!?新たな技を身に付け成功させた手応えが自信となり、たくましくなってる。最初一番初心者に近かった彼がメキメキ強くなっていく瞬間に立ち会うのは鳥肌ものです。サッカーのエリートだった宵越と違い、畦道はスポーツ自体ほとんど経験がなかったんだもんなあ(しみじみ)

素朴で明るく、人のいい畦道が掴みかけた何かを確実なものにしようと、あるいは今の自分の力を見極めようと集中した様子で「いけるんで」と言葉少なに告げるコマだけでも今までの彼とは違うなと感じさせられます。

英峰が神畑の言葉ですぐに立て直す所がまたいい。やられたという衝撃を、相手の力を知り試行錯誤の機会が得られたと視点を切り替える機転、初心者相手でも侮らず確実に芽を摘もうとする油断の無さ、英峰が強豪である理由がこんなところでもよく分かります。

主人公チームの見せ場の直後に相手の精神的な強さを見せられると締まるし、相手を単なるやられ役、驚かせ役にしないことで、それを超える主人公たちの成長も引き立つ。灼カバはキャラクターを大事に描くことがドラマの盛り上がりにも繋がってるから自然と気持ちが沸き立って来るんですよ。

実際すぐさま畦道の強みと弱点を把握し、何通りもの守備の方法で潰していこうとする八代の実力と先読みにはゾクゾクするし、それがあるから余計「積み重ねたもの」で打ち破る畦道に「よっしゃ!」ってなるんですよね。

八代の知っていた通り、畦道はカバディの経験は浅いです。しかしどんな過去でも、本人にとっては後悔や苦い思いを抱いていたものでさえ力になるとこれまでに何度も描かれてきました。一人自然を相手にしてきた畦道の経験が八代の予想を上回ったこともそういうことなんだと思います。

普段冷静な八代が据わった目付きしたり動揺したりすんのもよかったです…ええ、よかったです…

 

しかしこれでとうとう神畑にまでロックオンされた畦道。いくらなんでも彼の持ち球は現状これくらいだと思うので、あの頭脳で対策練られたら厳しいと思うんですが…

神畑の体力の限界が来るのが先か畦道が見切られるのが先か、はたまた仲間との連携で新しい道が開けるのか、今回顔芸して終わった主人公の見せ場は来るのか、週刊になっても薄まるどころかたっぷり濃い灼カバのこれからが楽しみすぎるんだぜ!

 

第46話

 極限状態が底に眠る不破への執念を引きずり出すことになろうとは。強い執念と冷静な判断力を持つとてつもない怪物が生まれてしまったよ!どこまでいくんだよ!

神畑の体力の限界が来るのが先か、英峰を攻略できるのが先か、みたいな展開になるかと思ってたんですよ。甘かった…こう「減量直後だからここまでやれたが、もし奴が万全ならこうはいかないぞ」的な締め方になるのかなって。やられちゃう!普通にやられちゃうって!

世界組は!お前の予想なんかより!底知れないんだよ!と往復ビンタされた感じですが、不破という一人の人物向けられた思いにしたって、体力が尽きる前の研ぎ澄まされた感覚にしたって、鋭いから強いけど、その鋭さを危うく感じてしまうのも確かです。

けれど他人が危惧してしまうような状態をも力に変えてしまえることこそが神畑がトッププレーヤーの証だと思わされました。同時に神畑でも勝てない不破ってどんだけだよ、と出番のまだ少ない不破の強さを読者に想像させてくるのも上手いですよねえ。

 

今回は畦道の成長も見せながら、それでも上回る神畑の凄さを見せて終わりかと思ってたから王城部長の追撃声出して驚いてしまいました。灼熱カバディ週刊になったからって油断しちゃいけない。絶対上の上行かれるんだから。ということは次は世界組同士の対決になるんですかね?怪物大決戦だ!

どなたかが書かれてたんですが神畑は長身、王城部長は小柄という方向は真逆ながら体格で壁がある者同士なんですね。そして神畑は不破という一人の人間に対する執念を、王城はカバディという競技への広い愛情を力の源にしている。共通点と真逆の面を持つ2人の対決はどうなるんだろう。

 

今回、確かに目立ってはないけど「負けん気見せるのは攻撃の時」とわきまえて、回避と時間稼ぎに専念したり、一人神畑の雰囲気が変わったのに気付いて伝えようとしたり(部長は描かれてない所で気付いてそうだけど)宵越カッコよかったと思うんですよ?

あと鎧!伊達が武者で水澄が騎士っていうの、分かってらっしゃる…そうか、イメージ映像ならコスプレできるんだな。やりましょう、どんどんやってください。

 

第47話

 宵越や畦道のこれから成長していく選手のワクワク感とは違った、トップレベルの選手の鬼気迫る渇望を見せつけられた回でした。

灼カバは盛り上がる時でも「うおぉぉ!」「うおぉぉ!」みたいな叫ぶだけの展開にあまりならないじゃないですか。みんな体力と肺活量の限界ギリギリまで考えて考えて考えてる。その中でも特に考える力にも優れ経験も豊富なキャプテン同士が、相手のエネルギー切れを待たずに戦いを挑んだり、限界超えてさらに体力削るようなプレーをする。この一見愚かにも思える行為の中に彼らをここまでにした渇望が詰まってるんだと感じました。

ヒロが「頭おかしい…」って言ってたように常識外れなんです。でもそれが暴走じゃないことは2人が冷静に計算しながら試合してることで分かる。だから「どうしてそこまで」と、もっと苦しまないですむ方法があるんじゃないかと思ってしまいます。けど、そうせずにはいられない何かを持っているから彼らが限界超えられてきたのも理解できる。計算して戦ってるのに、それを支える情熱がかすかに何かの境界を越しているような、怖さと興奮を感じる対決でした。練習のしすぎで自分で怪我しちゃう王城部長と命削るような追い込み方する神畑、やっぱり似た者同士でもあるんだよな…

 

第48話

 ここ数回、絶対相手したくない!って思うくらい神畑の強さを見せつけられてきました。その印象付けすら戦略に組み込んであるとは。英峰のチームとしての完成度を実感しました。

私サッカー見るの割と好きなんですが、エースに敵の注意を集めておいて別の選手がその裏をかくっていうのはよく使われる手なんですね。こういうのはエースが強ければ強いほど相手は警戒するから有効な訳です。神畑主人公かな?ってくらい力入れて描かれてきたじゃないですか。まんまとやられました。

裏をかくって言っても若菜の速さだって今回初めて描かれた訳じゃなくて脅威だということは読者も能京も知っていることです。既に相手に知られていることを武器にするためにエースの自分ですら利用する神畑の戦略が見事。

ほとんど知らないマイナー競技の試合なのに、こんなにスポーツものど真ん中の勝負の駆け引きと興奮味わわされちゃうんだもんな。すごいわ…

 

今の能京劣勢の状況は英峰とのチームとしての完成度の違いが招いたものだと思います。王城部長はずば抜けた選手ですが彼一人が強くてもこの先勝てて行ける訳ではない。部長の力は知られているから温存しようという作戦は彼を引きずり出される展開にされて崩れている。

対し英峰はエースの力を存分に利用しつつ、それだけに頼らない攻撃の形ができている。全員が連携したレベルの高い守備も試合中ずっと継続されている。こういうのは時間をかけて成熟させていくものなので、レギュラーメンバーが揃ったばかりの能京にはどうしても追いつけない所です。

それに神畑が若菜の「悔しさ」を感じ取りスタメンに迎え入れたように、きっと気持ちやモチベーションの統一もよくされているのだと思います。皆が同じ方向を向いて連携の取れたプレーができる、これは強い。

奏和戦が「異常な攻撃戦」と分析されてたように個人の力が目立つ試合だったのに対し、カバディチームはスポーツでもあるからね、チームで強いってのはこういうことだからねって見せるのが英峰戦なのかなと感じました。

エースだけに頼らない攻撃は宵越、畦道の成長で既に芽が出ているし、守備の連携も伸び代と思えば今の悔しさ歯がゆさが無駄にならないはずです。って言っても~宵越に一矢報いてほしいな~!

 

いやしかしこれだけ神畑の力見せつけられてジリ貧の状況で「このままのらりくらり…逃げ切るつもりじゃないでしょ?」「ねぇ神畑!!」って思える王城部長の精神的強さ、やっぱただもんじゃないよな…二重人格じゃなくてスイッチ入る感じなので口調は柔らかいまま闘志が剥き出しってのがよいよね。

 

第49話

 うわー!こんな宵越の根底揺さぶるような試合になるなんて!一番の強みとも言える負けず嫌いや諦めない姿勢が失われたような表情にハラハラしっぱなしです。底力見せるか新しい道が開けるか、どうなるんだろう…!

神畑による宵越の新技解説も「そんなことできんの!?」って驚いたんですけど、何よりあの宵越が仲間の奮闘を称えて自分も新技成功させないと、って思ってるのがね!活躍した畦道だけでなく、目立たなくても果敢に挑んだ伴や2年生のこともちゃんと見てるのがもう…第3巻で気付いた、優れた人から学ぶだけではない、それ以外の人を含めた周りをよく見る姿勢が根付いてるんですよね。カバディを初めてからの成長、サッカー時代の技術との融合、宵越竜哉という人のこれまでが詰まった新技に挑んで破られる、これはきつい。

宵越自身が感じてたように成果を出しながらも最後の一歩が届かない展開はもうたくさんだって読者も思ってるし、作者の武蔵野先生だって承知してると思うんです。でも繰り返した。これは順調に殻を破る展開では得られないくらいの大躍進が来る前振りだと期待したいです。

宵越が並外れた不屈の精神を持ってることはこれまで繰り返し描かれてきました。ここでもう一度それを見せても熱いですが、今度は仲間の協力による再起になるんじゃないかと勝手に思ってます。いやそもそもヘコんでなかったらどうしよう…(はずかしい)

あの、ぶっちゃけ強豪の英峰より紅葉の方が能京初勝利の可能性高いじゃないですか。紅葉戦で宵越復活からの初勝利来たら流れ綺麗だし嬉しいけど佐倉くんもヒロも好きだからそうなって欲しいような欲しくないような…!

 

しかし試合の臨場感がやっぱり半端ないすよ…神畑が手を伸ばすページとか「ヒッ」って声出してしましました。驚かせ方が上手いんですよね。衝撃を与えつつ、理由が分かると納得できるように描かれてるから。

 

第50話

 宵越復活のきっかけは部長との会話という予想外にささいなものでした。けど得たものは無茶苦茶重いんだなあこれが!指針となる人が目指し達成できなかったこと、同じ場所を目指しながらも宵越独自の道が見えてきた気がします。

負けず嫌いで勝つためならどんなことだってしてきた宵越がやる気をなくすのは困難が立ち塞がった時ではなく目指す方向が分からなくなった時なんですね。だから次は上手くいくなんて言葉では立ち直れない。方法は間違ってないと肯定し根拠を示す部長のやり方こそがドンピシャで正解だった訳です。

宵越が細かい所までよく見て覚えてるという場面はしばしば描かれてきました。今まで縁がなかった競技だって勝つヒントがあると思えばすごい顔で他の人の練習見てた宵越が試合を見る気がしない、と言ってるからには相当どうしていいか分かんなくなったんだと分かります。

王城部長もまたよく見る人です。部員を普段からよく見ているから自分が指針となっていることも分かって考えに入れての行動だったのでしょう。だけど自分が脚を壊すまで挑戦してできなかった技を後輩が達成しかけているのを見て背中押す彼の気持ちを思うとキュッってなりますね。いずれ部長もできるようになるかもしれないけど、怪我している以上脚に強い負担かけられないだろうしなあ。灼カバでは自分が強くなることと同じくらい仲間と共に強くなることが大切と描かれてますが、胸中に何があっても仲間の背中を押せる部長はその点でも「先を行く人」なのだな。

部長も完全に諦めた訳ではなさそうなので「託された」のとはちょっと違うと思います。部長を超えるために自分だけの強みを見つけていく道。だけどそこには導き導かれたという繋がりがある。師弟であり同志でありライバルって感じでいいですよね…

 

第51話

 佐倉くんにとっては誰かに勝ちたい、より自分が強くなりたい、が主なモチベーションで、その上目指す王城部長の存在が大きすぎるから自分だけの武器を活かす気がないってことなのかなあ…宵越が自分の強みをカバディで活かす方法を考えに考え抜いた結果、王城部長と同じ所に行きついたのとは狙って対照的に描かれてるんでしょうね。

外周レースで佐倉くんが宵越に追いつかれた時の気持ちは明確には言われてないけど、表情はうれしそうでした。他人を意識してこなかった佐倉くんが、共に王城部長を指針とする者同士として初めて意識したのが宵越で体育館に戻ってきた姿を見て彼には負けられないという気持ちが湧いた…のかなあ。

だけどまだ自分自身で戸惑っているとか。畦道みたいに闘争心以外の方向からの、その人だけが持つ「勝ちたい」が生まれる瞬間を見事に描いて来られた武蔵野先生だけに、優しい佐倉くんの「勝ちたい」がどのように芽吹くのか楽しみです。ってまとめてみるけど全然予想付かねえ!

 

紅葉が神畑の限界が来たこと歓迎してるのは、相手の全力を知るというのも大切だけど、たとえ練習試合でも強豪の英峰に勝てたという結果が出れば自信がつくからではないでしょうか。

合宿初日に佐倉くんが王城部長から点を取った時「やられるなら英峰の方がマシだった」と井浦が言っていたように、強くて当然な英峰に比べると紅葉はまだまだなので、そのイメージが覆されるようなことになれば精神的な影響がでるはずです。

神畑が手を抜いてるように見える佐倉くんを選手として許せない気持ちも分かるし、それでも佐倉くんが覚醒して英峰が負けるようなことになれば影響大きいし、やばい、主人公チームが戦ってない、しかも練習試合なのに目が離せないぞ…!

 

第52話

 佐倉くんの変化のきっかけは縁が深い王城部長や宵越になるかと思っていたんですが意外な所から!これも合同合宿だから起こった化学反応ですね。締めの練習試合に入ってもシチュエーションフル活用だ!

考えてみれば体格で不利な点を脚の速さで打破するしかない若菜と体格に恵まれ才能を持ち合わせていながら自らプレースタイルを限定している佐倉くんは対照的と言えるんですね。相変わらず「気付かなかったけど言われてみれば納得」な関係性描くのが上手いんだよなあ…!

確かに今の状況から変化するなら共通点を持つ人より自分と違う人の方が刺激になるのかもしれません。王城部長に憧れて同じプレーができるように徹底的に身体をコントロールすることを徹底してきた佐倉くんだから、自分だけの方法で戦う若菜がカウンターになる訳だ。

身長で見くびられたくないと運動だけでなく勉強も努力して、今回も考えた末自分のプレーを活かす方法を選んだ若菜。若菜の動機→試行錯誤→選択という道筋に合わせてみると、佐倉くんは逆に王城部長と同じプレースタイルという選択のままでは足りないものを指摘され試行錯誤を始めた所です。なら最終的になにをよしとするのかを決めるのはやはり動機、気持ちになるんでしょう。ぼんやりとして言語化はできなんですけど外周レースの時の表情に彼だけの動機に成り得るものが詰まっているような気がしています。これまでから言っても武蔵野先生なら予想と違ってもきっと納得できる描き方してくれると期待してます。

 

ところで君嶋が神畑たしなめる台詞が医者の息子らしくてときめきました。普段ちょっとチャラめなのに厳しい顔してそういうの繰り出してくるのずるくない?ねえずるくない?

 

第53話

 家庭の事情から王城と同じチームで力になれなかった佐倉に対し、事情を知らないままに今年が最後の先輩の為に自分は全力を尽くすと若菜が煽るという構図がもう!

 それにしても若菜は色んな人や展開のフックになる存在ですね。コンプレックスを反骨心に変えて強豪のレギュラー勝ち取った努力家っていうのも宵越よりよっぽど王道の主人公らしさだし。

 

初めての世界組の練習で歯が立たず、カバディ自体も嫌いになりそうな時に王城によって楽しさを取り戻し、身体をコントロールする術を教わった佐倉くんにとっては才能に任せてプレイするっていうのは昔に戻るようで抵抗があるのかもしれません。しかし前回最後に王城部長も呟いていたように、身体がたくましくなり技術も身に着いた今であれば高いレベルで才能との融合が果たせるはずです。その後押しとなるのはやはり気持ちなのでしょうが、佐倉くんに気持ちが無い訳ではないのは外周レースの時に明らかになってます。

その時の相手は宵越でした。尊敬する先輩と同じチームでチームメイトとして力になることができるという点で、宵越も若菜も、佐倉くんの叶わなかった可能性を反映している存在です。

おそらくは最後の攻撃、そして自分が招いてしまった相手有利の状況で若菜の言葉をきっかけに新たな段階へ踏み入れるのか、それとも王城・宵越との対戦でその時が来るのか、楽しみです。

 

第54話

 あの控えめで優しい彼が追い詰められ勝つために殻を破って行く様子、自分が強いことを実感しもっと力を発揮したいと渇望する様子、ゾクゾクしました…!

 

「結局…」「全勝かよ…!!」この台詞に表れているように英峰は本当に強かった。減量明けという前提を何度も覆す神畑の驚異の粘り、若菜の躍動、そして何より統一された意志の元で見せる集団の力。

強さとカリスマ性で読者人気のある王城さえ捕えられてしまうことは結構な賭けでもあったと思います。実際絶対的ではなくなったことを残念がる感想も目にしました。しかし一人突出した選手が居てもそれだけでは試合に勝てないことは以前から描かれていました。能京や紅葉がまだまだ足りないこの「集団の力」を自分の身で体験できたことを今後の伸び代、希望として示すためにも、英峰のこれでもかというくらいの強さの描写が必要だったのだと思います。

それに王城部長のすごさがこれで色あせてしまった訳ではないですからね。カバディを広め、その中で日本一になりたいという願いを持ち、実際に多くの人をとりこにしていくようなとてつもない情熱、彼の言うところの愛が一番の魅力だと私は思っています。

英峰のモチベーションや団結力の源を読者に見せるだけだったら試合中の回想シーンとして出すということもできるでしょう。だけど合宿で共に練習したり語り合ったりする中で選手同士が肌身で知ったからこそ、それが成長の糧になると期待を抱くことができます。

今回の佐倉くんの変化も英峰があそこまで強かったから起こったものです。あれだけ心身共に根付いた王城部長の影響から進むためには今の自分では勝てないと思い知らなければならなかった。

しかしどのタイミングでどんな風に来るかと思ったら、英峰戦で殻を破り能京戦で全開とか!あーこれ一番盛り上がるパターンじゃないのこれ!うわー試合待ちきれない!