さわやかサバイバー

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GIANT KILLING 単行本第53巻感想

なんかいろいろ予想外の試合です。

  

続きからネタバレ感想

 

  試合前のオーストラリア控室から始まる第53巻。強豪っていうよりアクの強い集団という印象なんですが…?ま、まとまりねえなー!

そんなこと知らない日本勢は体格のいいオーストラリア勢をどう感じているのか、という場面で突如出てくる比較対象のハウアー。わぁ久しぶり。思い浮かべるだけでリラックスできるハウちゃんって偉大なのでは。越後は上手いことモチベーション上げに持っていきましたね。読者(私)はオマケと合わせて和んでただけだ。

 

単行本描きおろしのオマケで気が付いたんですが、椿・花森・窪田トリオがスタメンなのは今回が初なんですね。これまでのいい感じはこの試合でも引き継がれて窪田、花森と立て続けに得点!窪田くんのゴールは椿のアシストからだし、花森の時も窪田くんが相手DF上手く引きつけたしで絶好調ー!…なんだけど好調すぎて怖いな、と思ったらやっぱり修正後のオーストラリアがじわじわ調子を上げてきました。

 

ルーズさが目立ち、試合開始直後の隙を狙われて失点したようなオーストラリアですが、博打のようなポジションチェンジがハマり、やることを整理させてしまったようです。

これ、結局総合的な力が上回っているので想定外の状況にも力業で対処できました、って感じでモヤモヤするんですよね…なんか、なんかずるいじゃん!別に今の時代根性論とか求めてるわけじゃないけど、やっぱりフィクションだから乗り越えた時のカタルシス感じるようなドラマが相手にあってほしいというか。積み上げた練習とか、綿密な作戦とか。

たぶん実際の強豪にもそういうところあるんだろうし、そこ越えて行かないと上は目指せないのは分かるんですけどね。

 

達海が言うにはこんな状況ではリーダーが重要になってくるとか。オーストラリアのキャプテン、サリバンは試合前の「バナナ…お似合いですね」な姿ぐらいしか印象に残ってなかったんですが、試合では要所要所のプレーで存在感を見せつけるタイプのようで。そういえば今まで越後がものすごくキャプテンシーを発揮する場面ってなかったと思うんですが、そういった両者の違いがこの後影響してくるでしょうか。

そしてもうひとつの鍵となるのが、前回W杯の悪い印象を引きずってない若い世代。うおお椿と窪田くんですね!花森とのトリオが結成されたばかりで、もう応用力を見せて結果を残さないといけない状況なのはさすが勝負の世界の厳しさといったところですが、なにやら二人で話してるし、策があるのかな?期待したいです。