Twitterでつぶやいた藤のようさんの「せんせいのお人形」(KADOKAWA)第3巻の感想をまとめたものです。
続きからネタバレ感想
「せんせいのお人形」愛と学びが繋がっていく第3巻。 相手を尊重する、自らの立場を知り、わきまえる。なにかを学ぶときと同じように、この作品のやさしい人たちは人を誠実に理性的に愛そうとする。だけどそこからホロホロこぼれだす感情がまた切なくて愛おしい。
あきらめるの語源は明らかに見る、と聞いたおぼえがあるんですが、ちゃんと向き合って知っていくからこそ引き際を言い聞かせているような、手を伸ばしながらいつでも離せるようにしているのがキュッてなるんですよ…
教えることは教えられることでもある、と自らの成長と解放に結びつけ、去り際のイベントまでバッチリ決めた類くんがあざやかでした。いやこれ「初めての人」ポイント高いぜやられたな昭明サァン!とか思った(何)
それでも知を破滅的に使おうとしたスミカをとどまらせたのは昭明さんの愛が土台にあったからで、存在の大きさを痛感しました。そしてやはり世界の扉を開くのは学び、それを正しく導くのは愛、とするこの作品が好きだなあと思わされるエピソードでした。読んでるときはヒヤヒヤしたけど!