さわやかサバイバー

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灼熱カバディ #3「灼熱の世界へ」

原作漫画ファンによるアニメ版灼熱カバディの感想です。公式Twitterや放送時に公開されている情報以上のネタバレはしないつもりですが、ポロっと出ることがあるかもしれません。ご了承ください。

 

続きから第3話感想

 サインという形に重ねられた、宵越の声なき願いが伝わっていく。
第1話で近づき向き合い、第2話で足元を固め踏み出した先にとうとう繋がれる仲間を見つけたラストに再度、本当の意味で「ようこそ」が来るのは痺れるでしょうが…!

 

畦道が気付くのも段階踏んで近づいたからなんですよね。
「途中からいいカオしてたべよ」
「やっとな、少しずつ…入って来た感じだ」
彼がよく見る人であることは毎回描かれています。だからといって一方的に都合よく気付いてくれたわけではない。

宵越が勝つためになんでも取り組む様子を一番近くで見ていた畦道、屈託なく全力で挑む畦道に呼応して開かれていく宵越、お互いが「あいつはこういう人間だ」と知っていって、それを根拠に行動できるようになっていった過程が説得力になっています。たった3話だよ?すごいよ…

 

宵越もよく見る人ではあるんですよね。勝つためにすぐさま上級生のタイプを分析して対策打つくらいに。だけど彼は自分が勝つために敵を見る能力はあっても、仲間を見る習慣がなかった。畦道は自分で言っていたように仲間を見ることができる人。

勝つためとはいえ、一人では打開できない状況にかつての宵越なら仲間と協力できただろうか。全力を受け止める相手だという信頼の上に、自分にない視点の学びがあって初めて手を繋げたんだと思います。それを水澄が「上回る」比喩。畳みかけるねえ!

似たところで共感を得て、違うところで補い合い、化学反応していくの、正しく前向きな成長物語でいい…同時にここがスタートでまだまだ先があるぞって希望と課題のヒキがあるのも上手い。これだけ盛り上げて!まだ先が!あるんですか?あるんですよ!

 

自分からやろうとしたのではないし、運動能力は恵まれてるし、考えることができるし、本当、宵越は連携させるのにハードルが高い人物です。それを越えさせるのが感情面のドラマだけではないところが好きです。

なぜそのままではダメなのか、サインが追いつかないコートの狭さなど、ちゃんと競技上の理由がある。先輩の実践で、連携ができれば、しない選択も入れたバリエーションが増えることも示される。この過程で自然と宵越にも視聴者にもカバディの特性と面白さ伝えちゃうの、巧みです。

スポーツマンとして優秀だった宵越は連携の利点も素早く理解しますが、優秀だったからこそ孤立した彼はその先へ進めない。ここで最後に後押しするのが畦道との信頼というのが、ドラマを盛り上げるんですよね。ホンット面白い…面白いよ…

 

ジャージに袖を通していく宵越を見られて感動。動きが付くことで、ジャージを着る=自分から歩み寄って仲間になる印象が強くなったと感じました。やっと同じユニフォームで(ジャージだけど)チームになれたんだねえ…

 

そういえばキャント、試合中バックに流れている分には流用できるんじゃないかと思ってたんですが、毎回違いますね?疲れ具合でも違うし、焦りがあるかなど精神状態によっても違う。声優さん大変だー!でも丁寧に演じ分けてくださってうれしいです。

 

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