さわやかサバイバー

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灼熱カバディ #4「最強のレイダー」

原作漫画ファンによるアニメ版灼熱カバディの感想です。公式Twitterや放送時に公開されている情報以上のネタバレはしないつもりですが、ポロっと出ることがあるかもしれません。ご了承ください。

 

続きから第4話感想

 今回のサブタイトル「最強のレイダー」は宵越が目指す方向と現時点で作中最強レイダーの王城部長、両方にかかるものだと思われます。文字と見た目から受けるギャップを楽しく描いた上で、重なる驚きを味わわせ、最後に同じ道の遥か先を行くギャップを見せていく。変化する印象が面白い。

強い選手という領域に入るようにはとても見えなかった王城部長が実は本当に強くて、そうと分かった瞬間にその領域の中で前あるいは上方向に遠く距離が離れたという言い方もできるかも。手合わせを通じて何に対してのギャップかが変わるんですよね。

 

王城部長が二面性はあるけれど二重人格ではないところが私は好きで。コートに入る前に丁寧に挨拶をしたり、手合わせ後に泣きそうな声で帰ってきた喜びを表す様子に、彼が競技に対して並々ならぬ愛着を持っていることが見て取れます。

黒いオーラも黒い目も強烈ですが、そうでない時の彼が見せた姿勢の延長線上のものだと分かる。井浦が言っていたようにスイッチが入るかどうかだけなんだと思います。ホワホワしててもあの鬼のような情念が常に底にあるって、単なる二重人格より恐ろしくってよかないですか。

 

目指すと決めても王城部長が単に宵越の上位存在でないところも面白いですよね。異常なほどの負けず嫌いという共通点はあっても、体格も競技に対する愛着の度合いも真逆と言っていいくらい異なる。ここにもギャップがあります。それが今後どのように変わるのか、アニメで見るの楽しみです。

 

 

その他。要約すると「お金ほしいね」です。ブルーレイ買いますよ…!

せっかくアニメなので、登場人物がプレーに驚く場面で動きに説得力が感じられればなあと思うことは正直あります。でもここらへんはどんだけお金があるかが物言うんだろうなあ。「今回もまたあなた方が奮闘してるのか!」ってエンディングのお名前見ると偉そうに一方的な要求はできないですよ…

私の個人的な「いい作品」ポイントは脚本が面白いとか、テンポや間が自分と合っているかなんですが、そこは今の所原作の肝を汲み取って好みの形で再構成してくださっているので大感謝です。絵も、決めの絵とかは好き…!なのでこれに動きが加われば最強になると思うんだけどな…!

 

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