さわやかサバイバー

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灼熱カバディ #8「入部希望」

原作漫画ファンによるアニメ版灼熱カバディの感想です。公式Twitterや放送時に公開されている情報以上のネタバレはしないつもりですが、ポロっと出ることがあるかもしれません。ご了承ください。

 

続きから第8話感想

 新入部員も濃いんだぜ!
新しいメンバーを視聴者に紹介しつつ、彼らへの向き合い方を通じて宵越と畦道が練習試合でどう変わったかも同時に見せてしまうのが上手いなあ。試合で芽吹いた「仲間と自分」の認識の変化が、新しい仲間を触媒に身に宿っていくような回でした。

 

「素人」「初心者」のツッコミも楽しかったけど、宵越も畦道ももう何も知らない人じゃないんですもんね。カバディで初めて誰かと連携できて、仲間がいて生まれる力を知った宵越だから、畦道のやり方を否定せず、目を向ける範囲を広げられたのだと思います。

深いこと考えるヒマもなかったと言うくらい、純真に仲間と何かをする喜び一色だった畦道は勝負の世界の厳しさを知り、それでも食らいつく決心をしたことであらためて遠慮なく指導される仲間となる。いやーこんな言われて笑顔になる「全然ダメだな」ある?

畦道をそこまで進ませたのは宵越だし、宵越の視野を広げたのは畦道だし、この二人の相互作用、本当に好きだ。

 

以前漫画の方の感想でも書いたんですが、サッカー時代の回想で雨の中一人うつむいていた宵越が、今は自ら雨に手を伸ばしている対比がいいなと思います。雨は仲間の比喩じゃないでしょうか。ただ打ち付けてきて、自分からは働きかけることもなかった過去と、目を向け受け止める現在。

今は傘を持っているってことは彼の心が守られる、身を寄せる場所を見つけた、って意味も込められているのかな。アニメでは傘からしたたり落ちる雨粒になっていたことで、そのままでは離れていく仲間を受け止めるという印象が強まっていたのもナイス演出でした。

 

その他は天丼ネタに弱い私のツボを突かれまくるようなにぎやか楽しい回でした。伴くん本当いい子なんでかわいがってください…(誰目線?)

 

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