さわやかサバイバー

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灼熱カバディ 単行本第19巻感想

twitterに上げた灼熱カバディの感想をまとめたものです。

  

続きから第19巻ネタバレ感想

 

 第180話

 奏和戦のあとにチラ見せがあった因縁、まさかの方向からだった。野獣の印象しかなかったけど妹ちゃん大好きお兄ちゃんなの?なかよし兄妹なの?いや今の状況それで済まないけど、ちょっと和む。

「カッコいいのに、ね」は惚れるよ…お兄ちゃんがやってるのは知ってるにしても、ちゃんと理解してくれるかどうか、ましてやカッコいいと思ってくれるかどうかは別ですもんね。軽いノリでもいじられてる空気の中で真正面から言えるのはすごいよ惚れちゃうよ。

ただそれ以外が…!相手の意見に左右されないにもほどがあるぜ実花ちゃん…!でもギザ歯好きだぜ実花ちゃん。

 

宵越くんはえらかったと思います。どこがえらかったかというと、主人公なのにコンテストでトップにならずに盛り上げ役をやったからです。「ぜんぜんだめだな」という回答をれんぱつしながら、なんだかんだストーリー進行をしたのもえらいと思います。主人公なのに。

いいところは分かってるよ…だけど恋愛はお前のステージじゃないだけなんだ…少なくともいまのお前のじゃない…

 

第181話

 灼カバはどのスタート地点の人をも励ましてくれる作品だね…人より後ろだというコンプレックスを、その分先人が踏み固めた道をたどれると、見方を変えてくれる言葉に勇気づけられます。数ページ前で後輩の恋愛ややこしくしてた人が言ってるとは思えない。なにやってんの先輩。「お、面白いかなって…」のコマはちょっとかわいいけど!

スタートしたからにはもう選手だと、井浦が人見ちゃんを尊重しているのがいいですよね。それでも決勝リーグでは出場させるという言葉には驚きました。正直言うと、人見ちゃんが試合に出られるのはまだ先じゃないかと思っていたので。

これまで以上の猛者が出てくる決勝リーグで通用するのか不安はあります。他の選手の疲労や怪我で、出ざるをえない状況を見越しての現実的判断かもしれません。

それでも、人見ちゃんは憧れていた「挑戦する人」の側にもう立ってるんですよね。怖くても踏み入れないよりはいいと進む勇気を持ってる。そのたくましさがあればたとえ最初はうまく行かなくても大丈夫だと思えました。

井浦もそれを知ってて、その上で本人から最後の言葉を引き出すように導いたのがかっこいいよ。本当に後輩よく見てるし面倒見がいいのよな…ただし面白ければ面倒見の方向は問わないものとする。

 

ただの想像だけど、今回の話と人見というネーミングをふまえると観察によって学んでいくのかな?そうすると緒方くんと近いタイプだけど、まったく同じ路線はないだろうし、どうなるんだろうなあ。

 

決勝リーグで最初に当たる奥武の情報もチラっと。毎度毎度どのチームにも面白い特徴出してくるなあ!世界レベルの選手が一人入ってどんな化学反応が起こってるんだろう。レベルが引き上げられてる?チームプレーは乱れてない?今からワクワクしますよ。

実花ちゃん、横にいるサッカー部ほぼ応援団だから一緒に試合見に行きなよ(相性悪そう)(推しの違いで揉める)

 

第182話

 前回の引きが重苦しい感じだった世界戦過去編、やだしょっぱなから楽しい。こんなワチャワチャ見せられたら早くも湧くじゃん愛着が。同時に世界には技術的な強さだけでは越えられない壁があると描く誠実さもいい。

 

世界組は化物クラスの集まりだからいかつい印象があったんですが、なんかみんなあどけない!そりゃそうか当時中学生か。あ、不破さん神畑さんはお変わりないようで。
牛を見れば牛!犬を見れば犬!山を見れば山!(合同合宿編)
車窓から見えたものを叫ばずにはいられない灼カバ男子。ちょっと男子ー!

一番驚いたのは君だよ冴木。潔癖症だったのかよ!へっぴり腰大公開した仲間の前で普段うさんくさい余裕かましたキャラやってんだ…つっこまないであげてる他メンバーやさしい。

 

強さを演出するために漫画的誇張もしながら、「練習するしかない」とか「経験の積み重ねがものを言う」とか、基本、地に足が着いた考えなのも灼カバの好きなところなんですよね。

だからあんな化物クラスの選手たちでも、世界に出れば通用しないこともあると描いてくれるのは誠実だし嬉しかった。日本人の感覚ではちょっとどうだろうと思うことでも、いい悪いではなく、違いは違いとして受け止めて、文句たれるだけでなく対応していかないと世界で勝てません。

そして乗り越える力は実戦の中でしか身につかないんですよね。違いを前に委縮するどころかやる気満々の世界組は頼もしかったので、この経験を語らないようになった理由が「歯が立たなかった」みたいな後ろ向きなものだけではないんじゃないかなと思ってるんですが、どうなんだろう。

 

第183話

 世界組共通の読めない攻撃ってこの遠征がきっかけで身についたのかな。強豪国の強さの理由が、設備が恵まれてるとかではなく、小さい頃から身の回りにある当たり前の競技だからというのが新鮮でした。境目がないから読めない、なるほどなー!

さあ攻撃するぞって意志が見え見えの動きは対処されやすい。山田が言ってたように日常から切り離した「スポーツ」として取り組んできた日本の動き全般にそんな匂いが残ってる、んだろうか。サブタイの重「すぎた」にはそういうニュアンスも含まれてるのかも。

子供には遊びとして大人には進路として、応援先として、日々の生活に溶け込むほど土壌が育ってるっていうのは強いですよね。意識せずとも目に入り染みついていく。選手となるのは一握りの人だとしても土台が違ってくるのは当然です。歴史があるっていうのはそういうことなんだよなあ。

日本だと野球ですかね。漫画や短歌のような文系のコンテストでも「○○甲子園」って名前がつくくらい根付いている、そういう距離感に近いのかも。

王城部長の「少しずつカバディが広まっていく日本で 一緒に練習した仲間と日本一に」って言葉や、カバディに役立つかもしれないってなんでも知りたがる姿勢は、これらを実感して生まれたか、あるいは強まった思いかもしれません。本当に読み返しごたえがある漫画だよ。

 

ところでこの遠征って第2巻の過去回想で井浦たち二軍が見送ってた遠征なんですかね?あの時二軍は一軍にまったく脅威とみなされなくて、格の違いを思い知らされてましたが、その遠征先で一軍はインドのチームに同じように見られてたのか。

どちらも強者の側に悪意はなくて、ただ歴然たるレベルの違いがあるだけ、という単純な事実が残酷です。下の者は壁の厚さに打ちのめされそうになるのに。上には上がいるってこういう厳しさなんだな。それでもその場で闘志をたぎらせることができるのが一軍か…

 

不破のすごさってストイックな姿勢の他はまだわかんなくて、この過去編でどんな種類の強さか少しは判明するかなと思った矢先にあのアクシデント!えっ交代?もう試合出ないの?どうなんのどうなんの?っていうか剃り込みじゃなかったんだ傷跡だったんだ!

 

今回漫画の中でも1コマ描かれてたように、カバディって男子の試合でも女性が審判したりするの、他の競技であまり見なくて面白いですよね。私が知らないだけかもしれないけど。

 

第184話

 世界組ほどのメンバーが言い訳にしなかった事実がかえって不破の特別さを表してます。試合でどう強いのかがハッキリしないまま、存在の大きさや精神のあり方で「こいつは強い」という感触を積み重ねていくの、得体の知れないラスボス感あるなあ。

宵越は精神面ならすでに同じレベルっていうのがいいですね。それでも簡単に勝たせてくれないのは身に染みてますが、高いモチベーションに見合う努力ができる選手だということもわかっているので楽しみに待てるんですよね。

しかしこのエピソードふまえると、あらためてヒロすごいな…!選手としては超一流じゃないかもしれないけど、個の強さで渡り合おうとした前の世代が目を向けていなかった全体的な精神面のフォローをきっちりやって結果出したってことでしょ。腹は壊したけど。

 

「GOD LUCK」とか書かれてるTシャツよく着られるもんだね井浦…?日頃の行いがアレすぎて世界の均衡保つためにクジ運がドシャメシャになってる人が着るTシャツではないよね?

 

そして次の対戦相手、奥武の様子も。霞冬居、おっとコイツ登場シーンから面白いじゃねえの。オカルト関係怖いけど人間だったら平気って、試合での容赦のなさがもう想像できてしまう。コートの内でも外でも目が離せないナイスキャラが出てきましたよ。

「結局人間が一番怖い」系ホラーの感想聞いてみたい。「ああいうテーマが変わるのはね!許せないんですよ!人間をそうさせた要因が霊的なものでないとなぜ言えるんですか!(以下長文)」みたいな?

ヴィハーンとは朝という意味だと聞きました。いい名前だ。なるほど朝日のように明るい…っていうか結構適当だー!でも自然体のまま試合に入れるってやっぱり強みですよね。

 

能京、控えの選手がほぼいなくて同じメンバーで戦ってるのに、連戦とか宵越温存とか続々バリエーションが出てくるアイデア力にも驚きます。ドラマ部分も大好きだけど、ちゃんとスポーツとしての面白さがあるのが好き。ちゃんと試合観たこともない競技なのにね?漫画力強いわー。

 

第185話

 自分には他のスポーツマンみたいな積み重ねがないと思っていた水澄が、「勝ちたい」の理由を書き出しながら「キリがない」と言っている。もう胸がいっぱいになりますよこんなの。

もとから気持ちはある選手だけど、考える力を付けるごとに成長の階段を上っていってるんですよね。同時に負けん気が試合で活かされる場面もちゃんとある。新しく学んでいくことで、自分が本来持っていたものがさらに活かされていく灼カバの成長の描き方、本当好きです。

 

そして言語化!コーチが言っていたようにお勉強じゃなくて、直感的にポンポン疑問と答えを出していくのは確かに感覚派の二人に向いてるだろうな。同じ感覚派でも以前から常に考えていた宵越との差があるの、面白いし納得です。

で!水澄がそんな宵越の姿を見て習慣に気付くのがとてもいい。何かを身に付けようとする時、習慣にしてしまう方法はよく目にします。短い時間でも毎日行うことを当たり前にする。内容のハードルが高ければやる気を出しづらいし、その点でも簡単に疑問と答えを出していく方法は取り掛かりやすくてよかったんだろうなと思います。実際の所は宵越も机に向かって勉強する習慣なさそうだけど(だいなし)

その結果、自分の足りない点を洗い出しつつ、前向きさな姿勢でそれを伸びしろととらえなおし、過去の対戦相手を参考に(律心戦出てくるのうれしい)これまでになかった攻撃スタイルを生み出す。新しく取り組んだことと水澄の特性がきちんと絡んでくるの、上手いんだよなあ!

 

まーでも体と頭一緒に使うの疲れるでしょうね。グッタリなるのわかります。それでもその頑張りが実花ちゃんに伝わってるらしくてよかった。
自分たちもそれなりに練習してるっぽいのにその後見学に来てるサッカー部、本物のファンだよ。

 

井浦、自分が策士だけど仲間がいろいろ考えてる時も楽しそう。「さぁ来い!!」の表情よいな。前に宵越や伴くんが試行錯誤してる時も楽しそうでしたね。

 

足めっちゃ上がるコーチは部長となんの練習してんですかね?前に経験者だから爆発的な伸びはないって言ってたけど、それをやっちゃおうとかしてんですかね?まだ変化するの部長…

 

第186話

 ああ、いいな…競技仲間だけど部外の相手だから見せられる面ですね。不安や焦りも抱いていた人間らしい部分と、それらを払拭するような仲間ができた喜び。光の当て方を変えたら思わぬ形が浮かび上がってきたような、驚きと同時に愛着が深まる回です。

 

後から入部したメンバーと遊びに行くよう提案したり、宵越への心理面のフォローもさらっとやってて、そつなく部長やっているイメージがあったんですが、結構迷いがあったんだなあ。振り切るように練習に没頭する姿が怪我の一因となったように見えて胸が詰まります。

選手として一流で、キャラクターとしても魅力的な王城正人という人の至らない点、欠点を描いた回だったと思います。好感持てるけど完璧じゃない、その不完全さが、かえって細やかにその人がどういう人が感じさせてくれて、より好きになるような。

最善じゃないと分かっていても、自分の姿勢を見せることでしか部を引っ張っていけない。(この辺の不器用さは六弦と似てる気がする)去っていく者を仕方ないと割り切る様子は、切り離して自分を守るようにも見えました。

でもだからこそ目標を同じくする仲間ができて、自分と仲間の勝利が繋がっていると実感した顔はあれだけ輝いていたんだろうな。効率的ではなかったかもしれないけど、自分にしか辿れなかった道の先でこの仲間に出会えたという手応えを感じられたんだと思います。

 

よくやってくれてるからこそ、井浦には言えなかったというのも分かるな。
部長としては穏やかに皆と接してるから、今回外園との会話の感じ結構新鮮でしたね。「だぁってさぁ」とか!ぞんざい!部長がぞんざい!(キャッキャ)

 

それにしても1回戦の相手がこんなに存在感増すことってある?外園の器のデカさ、もう向こう岸が見えないレベルだよ。いい試合をするのは負かした相手に報いることでもあるけど、「ありがとう」「誇りに思う」って、そんな相手からもらえる最高の言葉じゃんね…

言える外園もすごいし、こんな場面描ける武蔵野先生もすごいよ。王城部長の描写も含めて、灼カバって「こんなところも描くんだ」「こんな描き方があるんだ」って驚かされるんですよね。そしてますます好きになるんだよ…

あと「平和保とうとしたのも自分のエゴ」という言葉も好きだな。自分も含めて俯瞰的に見られる外園らしい。でもそれだって仲間思いの優しい性格だからじゃないのぉ好き!その上で王城部長が気まずくならないような言い方にしてさ。ナイスガイが止まらねえな?

 

あっ、長髪の佐倉くんお久しぶり!かわいいねえかわいいねえ!
ヒロはダブルピースで生まれてきたような似合いっぷり。

 

第187話

 総当たりの決勝リーグ、能京は奥武との対戦からです。
山田、こういうタイプはふてぶてしくも結構したたかにプロの世界渡っていくんじゃないかと期待してたのに、あっさりと。「気持ち」に反応しているのを見ると単純ではない理由がありそうです。灼カバの登場人物まず見た目通りの人いないからなあ。そんで結果的にみんな好きになるからな!どうせ山田も好きになるんだよーだ!!(大の字)

そんな奥武相手に宵越は全方向ケンカ売りマシーンになっていた。先輩に謝らせてんじゃないよ!

 

応援席がまたしても楽しそうな感じに。高谷なにして、でも佐倉くんの新しい表情引き出してくれたのはありがた…いや感謝はしない、しないぞ…!

高谷ファンクラブの子たち、気持ちはわかるけどあまり激しい横断幕はプロの試合とかだと注意されることもあるから気を付けて…でも応援来てくれてありがとね。

 

王城部長はすねてるのかな…超怖いけど。
冬居、おわるながんばれ。

 

第188話

 攻撃手が守備に一切参加しないって、これまた極端な、と思ったけど作戦として機能するんだからなあ!どのチームも基本攻撃1人、他はみんな守備、のシンプルな構成は変わらないのにこれだけバリエーション出せるんだ!って驚きます。

私は実際のカバディをよく知らないのでどれだけ現実的か判断はできないけど、他競技でも状況に合わせた極端なフォーメーションって実例ありますもんね。前にも書きましたが、知らない競技なのにスポーツものならではの面白さを描けるところ、本当にすごい。

 

10年…!カウンター、登場した時から使えていたし、その強さのインパクトが大きくて考えもしなかったけど、そうだよね、当然簡単に習得できるようなものではないよね。最初から部長は決して器用な人ではないってのは描かれてたじゃないか。「経験と努力の人」って言われてたじゃないか。

六弦の言葉がイメージさせてくれるように、王城部長がすごいのは精神ですよね。10年、半生かけて挑み続ける執念。いや愛なのか。執念だけならきっと擦り切れる。そう考えると、久納コーチの3年てのはすごいな。始めた時点が子供か大人かの違いもあるんだろうけど。


それだけかけて習得した技のコツを「ちょっと得意」って言うヴィハーンが怖いよー!そりゃMVPなんだからとんでもない選手なんだろうけど、実戦でどういう風に使ってくるんだろと思ったらブレイクダンス!?

安定性の対極にあるような技じゃないの、と素人目線では思っちゃうんですが、山田が「守備が減ることはない」と言うくらい信頼があるってことは、驚かせるだけの技ではないんだろうな。いやでも結構適当なところあったな。えっ、どっち!?

 

第189話

 適当?とか言ってごめん!やっぱりMVPだった!体勢と一緒に文字がひっくり返ってたキャントも彼の安定性がゆるぎないこと表してたんだ。こんな相手どうやって攻略するんだろ、と思うそばから何やら気付いたっぽい部長。さすが頼りになる、って水澄ー!?

前回感想で「でも適当なところあったな、どっち?」って書いたら今回宵越に「適当じゃねえ!!」って言われた。そうですね。

 

細かすぎて伝わらない話かもしれないんですが、灼カバって「個性付けのための個性」ってないんですよね。上っ面じゃない。思考回路やプレースタイルにその性格の人ならどう判断し行動するか反映されている。

冬居のオカルト傾向な考え方も「由来や理由が分からないものは怖い」というところから発しているから、なんでもかんでも怖がるって訳じゃないんですよね。怖いからこそ分かるために調べるし、過去の事例から対処方法が見つかれば向かっていける。

伊達の筋肉好きだってネタとしてだけでもインパクト強いけど、切り替え下手で頭使うのも得意じゃない彼がコツコツやれて結果がついてくるからハマったんですもんね。まあ伊達の場合は一家総出で筋肉まみれだったけど。

漫画だから誇張ももちろんあるんだけど、個性がちゃんと血肉になっているところが深みを与えて、登場人物を身近に感じられるところが上手いし好きなんです。

また武蔵野先生ほんの短い描写でそれやっちゃうからね…冬居だって登場してそんなに出てないのに、今回の「歴史に習えば」や、紅葉の二人が世界組で一緒だった時の思い出話で細部が明らかになっていく勢いがすごい。


応援席がかわいくて困る。腕組んでる佐倉くんも(手を掛けてくるなよとか思ってんだろうか)冬居の話してる紅葉組も王城部長の攻撃後に得意げな顔する六弦も。それ見て苦笑してる外園もかわいいよー。

 

考えて行動するようになったのは偉いけど、最後の水澄、これ釣られてない?ヴィハーンへの対策ができてないのに手を出して大丈夫?また追い出されたら後手後手にならない?うーハラハラする…!

 

第190話

 待って?人間が一日で処理できる情報量には限りがあるの。確かに筋は通ってる。けど要素が濃すぎて内容が頭に入ってこない…!恐れを克服するため寺のリングで筋肉のぶつかり合いしておじさんありがとう?これ何???

 

そうじゃなくて!前回ラストでヴィハーンに向かっていった水澄の行動は向こう見ずだったわけじゃなくて、わかりやすさを囮にした伊達とのいい連携だったんだね、えらい、すごいって感想書こうとしたの、したんだよ…!

したら次のページが!こんなの卑怯じゃん。愉快な問答無用じゃん。大人のプロレスラーに全力で向かって来てもらって恐怖に慣れる、っていうのはわかる。理にかなってる。成果が出たのもよかった。それを「おじさんよりも怖くない!!」に集約するんじゃない!くっそ…!

読んでる時「!?」が乱舞してしょうがなかった。読者の画風をマガジンにさせないで。

 

本当にすごいんですけどね。MVP相手だもんね。伴くんが両手上げて喜んでるのかわいい。そういや15、6歳だった。番狂わせに周囲ももっと驚いてもいいんじゃないかと思うんですけど、世界組が感じている違和感が不穏ですよ。

やっとお披露目になる水澄の攻撃も足元救われるんじゃないかという不安が…前回の不安を払拭した直後なのに!逆にフラグになりそうで!いや水澄を信じろ!


佐倉くんと高谷「仲良くケンカしな」も楽しいけど、普通に会話してるのもこれはこれでほほえましい。こうやって同期になっていくんだなって感じで。
冬居は何回終わるの。
さりげなく映ってる英峰2得点も気になる。星海は何点なんだろ…