さわやかサバイバー

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となりの妖怪さん 第3話感想

  こんなん最終回じゃん…?
「私、次郎を守るのがんばるから私を守ってくれる?」
誰にも伝えられない孤独が心を闇に近づけるのだとしたら、気持ちを正直に伝え他の人に助けてもらうことで抜けだした睦実ちゃんの行動は本当に光だ。
孤独を知っているからこそ導き出せた答えだから輝く。

大蛇も過去をなかったことにはできないし次郎を許せないとしても、なにがあったかを知ってもらいこれまで自分で抱えるしかなかった気持ちを受け止めてもらえたことで救われた部分があったのでしょうね。

大蛇の恨みで抱え込んだ孤独→次郎の自己犠牲で抱え込んだ孤独、の連鎖にお父さんを失った孤独を抱えた睦実ちゃんもまた巻き込まれそうになったところで彼女がぜんぶひっくり返して解放したんだよね。すごい。

 

「一人の決意を無下になんかできない」平のこの言葉もよくてね…
子供の睦実ちゃんを危険に近づけまいとする百合さんも正しい。けど子供でも伝えようとすることを本気で受け止めてくれる世界なのだと感じられる言葉でジーンとしました。

ところでこの場面の前、二度目に会ったばかりの早千代さんを「千代ちゃん」呼びできる睦実ちゃん、なんか風格ある。

 

ぶちお関連のお話は心あたたまるものばかりで、今回もひたすら「よかったねえ、よかったよお」とつぶやく人になっていたのですが、まさか変化の練習が戦い方面でも大活躍とは!
それ自体はうれしかったけどラストの展開からすると「よかったねえ」だけではすまないことにもなるのかな?

ぶちおが健気だから、この世のすべての苦しみから遠ざけたい…!みたいな気持ちになってしまう。本人は成長しようとしているのに…

 

公式紹介文「まったりほのぼのした田舎町の日常」
どう考えても今回その枠に収まりきってなかったよね!?
めちゃくちゃかっこいいアクションにBGMも盛り盛りでたった3話の内に濃密に紡がれた関係が導き出す感情のドラマがダイナミックすぎたよね!?映画かな!?

おっちゃんの天狗アクションや早千代さんの地面割りは大迫力だし、ぶちおが転がる場面はスリリングに動かしながらも見やすいというハイレベルなこと行われてるし、炎の中からよみがえり羽団扇テレポートさせる次郎はあれもうゲームのラストバトル演出でしょ。
見る前のイメージとはだいぶ違うけどうれしい予想外でした。