さわやかサバイバー

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少年ハリウッド 第13話メモ

第二期放送決定おめでとう!な

少年ハリウッドの自分用メモ残しとこうという記事です。

 

あくまで自分用メモなので断片的ですし、思いっきりネタバレです。ご了承ください。

 

 

第13話 「僕たちは、永遠に生まれなおせる」

 

今回の最終回の前に第二期放送の情報を知りましたが

前回、ひとつピンチを乗り越えまとまった後に

第二期どころか最終回で描くものがあるんだろうか、と思っていました。

この作品だからまるまるライブということもありえるけど、と

思っていたこちらの予想をまた小気味よく裏切って

今まで少年ハリウッドが描いてきて、私が好きだった、日常生活の描写が

ひとつひとつまとめられていく回であり、そして先に繋がっていく回でした。

 

シュンが初代の映像を見て、マッキーに

アイドルって何だろう、この人達にあって俺達に無いものって何だろう、と問いかけ、

「永遠に見つかんないようなもんをさ、

 俺達だけは今日のライブで見つけるつもりでやろうぜ。

 じゃなきゃ勝てないよ、この人達には」

と言ってくれたことで

まだまだ描くべきものがあるんだな、彼らの成長もこれからなんだな、と

気付かされたことも嬉しかったです。

 

第12話で大感動してそれで区切りが来たような感じがしてしまっていたけど、

第7話で自覚し、第12話で未来のファンのためにやっていこうと決意したばかりなんですよね。

シュンの言葉が、ただイメージ上の一流になりたいと思っていたような第9話以前と違い

しっかりと「今の」自分達を見つめ、その先を目指しているのがよかった。

 

第13話の大部分は穏やかな感じで進んでいきますが、

冒頭のまさかの客席トランスフォームは大興奮しました。

なにあれあれなに!?超カッコイイ!

すげえなハリウッド東京。何者だったの初代シャチョウ。

 

そんな訳で舞台セッティングのため練習が切り上げらげられ、

少年ハリウッドのメンバーは神社へライブの成功祈願に向かい、帰宅。

この時の神社の静かな様子が好きだなあ。

 

帰宅したキラと母親の会話がもう泣きそうで。

第4話で描かれたキラのお母さんの様子では、

彼女の中のキラがいつまでも子役時代のままなのかなという印象を受けました。

その後、何か描写があった訳ではないけど、

キラが帰って来て、彼が嫌がるだろうから居ない間にパーティーをしようとしていたと

キラを気遣い気まずそうに話す様子は、

子役時代得意げにお客にキラを「お披露目」していた時とは明らかに違っています。

これに対しキラは僕のためにお母さんが招待してくれたお客様だから僕がもてなす、と

言い切ります。

何が何だか分からない時から母親のすすめで子役をやってきたキラ。

今は「自分がどうしたいか」ということに気付き、歩み始めていますが、

過去から脱却する、という訳でもなく、その過去も自分のものと認め、受け入れ、

自分で責任を持って行く意思と、母親へのいたわりが言葉に感じられます。

お、大人だよ…

自分の足で立つだけでなく、側にいる人を思いやれるなんて、

大人でもなかなかできてる人いないよ…尊敬するよキラ…

その言葉を聞いたキラのお母さんの表情の細かい変化がまたいいです。

 

でね、キラのこの正統派かつ感動的な話の後のさ、マッキーがさ、

そりゃねえだろ…(笑)

マッキーはいつでも想像を超えていくよね…

「マジじゃなきゃ、アイドルなんてふざけたことやってられねえよ」

いいこと言ってるんだけどね…

 

マッキーほど悪目立ちしてないけど、後ろでほっぺ真っ赤にして

自分にうっとりしてるトミーもなかなかだった。

なにやってんのかわいいな!

 

シュンがライブに対して「なんとかなるだろ」という気持ちになってるのは

なんでなんだろう。

第12話でダンスがそろったってのはあるだろうし、

私はカケルがちゃんと話したからではないかとも思っています。

その変化があったから、劇場に来なかった時間も、どんな時間も無駄じゃなかったと。

第9話でコウさんにもらった言葉も関係しているんだろうか。

 

トミーはもう継承者がいるのか。一歩先行ってるな!

それにしても卓くん、末恐ろしい6歳児…

 

あー、風見家の様子、好きだなー。

お父さんの言葉を受けて、あらためて元気にあいさつをする練習をするカケル。

あっ、この流れ…やっぱりBGMも止まるのね(笑)

でも今回は、おおお、呼びとめた。

第1話の時よりも、第7話の時よりも、真剣に、自覚を持ってやっているから

紗夏香ちゃんもちゃんと見てくれたんだろうな。

しかし、うちわ「振り散らかす」って初めて聞いたよ。

紗夏香

「ファンには色んな人がいるの。みんなが自己主張できるとは限らないんだから。

 そこにいる人みーんなに、声が届くようにしゃべんなさいよ」

「みんなに届かない声は、たった一人にも、届かないの」

面白いなあ。普通逆の言い方するような気がする。 

カケルはライブ前にこれ聞けて良かったね。

あとファンサの意味も知っとこうぜアイドル!

紗夏香「ばぁーか」かーわいい!

 

いよいよライブ当日。立て看板の上のトミーのイラストがかわいい。

ある計画が実行されるのですが…

これ、マッキー後でキラに鬼の形相で怒られてそうだな。あわや台無し。

 

ここ、シャチョウが「自分でドアを開け」た先で、

新生少年ハリウッドのメンバーに迎えられるんですよね。

ダイチとの会話を思い出すと、

シャチョウも自分が出来ているのか不安に思いながらシャチョウをやっている。

それでも自分がドアを開けた先で、「少年ハリウッド」の名前を継いでくれる、

新生少年ハリウッドの誕生に出会えた。

第12話の時の「ハロー世界」の歌詞

「君は微笑む よく来たねって

 お待たせ! song for you」

は、新生少年ハリウッドがアイドルとしての先輩、シャチョウに迎えられた歌詞だと

感じたのですが、第13話ではそれと対となる意味も込められていたのかなと感じました。

 

そしてゴッドの姿を、受け継ぐべき、越えていくべきものを彼らに見せ、

その火を燃え上がらせたのは、この先を感じさせられる演出でした。

ここのロウソク、長さがメンバーの身長差と同じ感じにしてありますね。細かい。

 

ステージに出ていく彼らの姿、カケルのモノローグで物語は一旦幕を閉じます。

 

EDは「ハロー世界」の2番。少年ハリウッドのメンバーの他に

家族や友人の絵も出てくるのがこの作品らしくて好きです。

画面の升目はアニメのタイムシートだとか。

最後、ステージに立つ5人の絵がその升目の向こうから飛び出してくる演出は

「こういう存在にしたい」という制作側の意図と、

「まんまとそれにハマりました!」というファンの姿が

重なるというか見透かされているという感じで、なんだかちょっと恥ずかしいんだぜ。

 

物語の一番最初、カケルが見ていた一筋の飛行機雲は

今5本並んで進んでいる。

 

そして次回予告の画面と共に流れるのは第二期決定のお知らせ。

あ、これ公式サイトのイントロダクションと対になってるのね。

このイントロダクションも今聞くと色々と…おかしいな(笑)

でもこの時から5人の個性が全く変わって無くて、

最初から作り込まれていたことがよく分かります。マッキーのキャット愛とか。

最後は5人の円陣で締め!待ってるよ!

 

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もうどういう経緯で目にしたか覚えてないくらい、たまたま、

第1話のマッキーの台詞を引用したごく短い感想を見かけたのがきっかけでした。

扱う題材はアイドルものという未知の領域だし、

それなのにやたらリアルな絵だし、全体的に地味だし、

歌だけはアイドルアイドルしてて戸惑うし、

でも、心地いい雰囲気と、妙に頭に残る台詞の数々が気になり、

熱心ではないものの、見続けていました。

 

話数が進むにつれ、そのさまざまな要素が考え抜かれたもので、

それぞれ関連して意味を持ち、物語を、キャラクターを深めている事に

気付き始めてからがっつりハマっていきました。

そうすると、初見の時「変なセンス」とか「意味がちょっと分からない」と感じていたものほど

意味が分かった衝撃でより深くハマっていくということに。

 

まさにシャチョウがいうように最初から愛せるものではなく、

なんだか分からないものが、見守っていくうちに愛おしく、応援したくなる過程を

身を持って経験させられた3か月でした。

 

第二期はとても嬉しいですし楽しみですが、

この経験は一度きりしか味わえないし、

しかもあの時感想を目にするというきっかけが無ければ

第1話から追いかける事が出来なかったのだと考えると、

すごい経験をさせてもらったなあ、よくこの場に立ち会えたなあと感じています。

 

制作に関わった全ての方々、ありがとうございました。

第二期楽しみにしています。

少年ハリウッドのみんな、愛してるよ!