さわやかサバイバー

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となりの妖怪さん 第5話感想

  どんどんスケールは大きく心理描写は深く…!
この世界の妖怪さんには存在するための根源となる「本質」がある。それは心のありかたがまるで存在を左右するかのようです。
だから揺らぐ百合さんが世界から消えた時は怖かったし帰って来てくれてうれしかった。

地球と細胞の場面すごかったですね。一人の心と世界が繋がっているのを直感的に感じさせるような。その解釈で合っているかはわからないんですが…

パラレルワールド訪問って最強の自分振り返り体験よなあ。強制的に客観視させられるわけだから。
百合さん、家族のことはこれからが本番という感じですが最後の表情を見てこちらも穏やかな気持ちで応援できそうでホッとしました。

 

少なくとも血縁のことで悩まなくてもいい環境にある「向こう」の百合さんの屈託のなさが切ない。
ごめんちょっとウソ。かわいいー!とはしゃいだのも事実。
悩まなくてもいい環境っていいことなのかな、と複雑な気持ちを抱いたところに睦実ちゃんのお父さんが出てくるのがきつい…

大蛇の一件を乗り越えた睦実ちゃんを誇らしく感じ、次郎との絆に感動したあとにそれがなかった可能性を見せられるんですよ…
なにかを得ていればなにかを失って当然だけど、そこを、幸せそうな睦実ちゃんで見せられると…
これ後々さらに心えぐってきそうじゃないです?ヒェ…

 

ところで私ら怪談が生まれる瞬間を見てしまったよね。
きさらぎ駅のエピソード、そう来るー!?という感じで面白かったです。私たちのリアル世界は一応は妖怪が実在しない世界なのに、アニメ見てるあいだは目線が縁が森住人側になってるんですよね。

だから電車の乗客の反応を見て「あっこの人妖怪がいない世界の人なんだ」って思う自分が不思議で楽しい。お前もそうだよ。

あと縁が森住人の生活感ある描写がすごいので訪れた研究所メンバー見て「アニメみたいな人たち来た!」と思ってしまった。元からアニメだよ。
でも研究所メンバーの人たちあれだけの出番だったのにキャラ立ってるよね。海外ドラマっぽさもある。

 

いかにもおっちゃんですよーという感じで登場した太善坊さんが次から次へとかっこいい面を見せてくるのでメロメロです。弓道シーン、かっっっこよ…

天狗アクションも印象に新しいというのにそんな…
普段着の時きっちりお腹出てるのにそんな…
でもあれ太ってるというより筋肉付いてる人の出っ張りかたの気もする。あら~~~

 

こういう回を同じメロディで違う歌詞のエンディングにするこだわりよ…
いい雰囲気の中でもパラレルワールドを思い出させてちょっとゾクッと後引く終わりかた。余韻があっていいですねえ。