さわやかサバイバー

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灼熱カバディ #2「繋がる男たち」

原作漫画ファンによるアニメ版灼熱カバディの感想です。公式Twitterや放送時に公開されている情報以上のネタバレはしないつもりですが、ポロっと出ることがあるかもしれません。ご了承ください。

 

続きから第2話感想

 シューズ回好きなんですよ…
宵越が本当は何を求め得られなかったのか。喪失からの再生の予感を「買い物」という、なんてことなさそうな日常描写で感じさせる。熱さだけじゃなく繊細さもあるんだ灼カバは。

 

特定のジャンルが舞台の作品では、そのジャンルならではの行動がドラマに繋がってほしいし、そこがカチッとはまると一気にジャンルも主人公も好きになります。近づき向き合う第1話、手を繋ぐ第2話、どれもカバディの特性であり、触れるごと熱を取り戻していく宵越から目が離せなくなる。

マイナー競技だから普通のスポーツもの以上に視聴者にはイチからルールを説明していく必要があります。無理やり入部させられた宵越が自分から競技に向き合うには相応の理由とドラマが必要で、それらを踏んでいく過程が段階的なルール紹介になっているのも巧みなんですよね。
そのドラマが生まれるのが、試合などの激しい場面だけじゃなく、日常でも起こるのが好きなんですよ。サッカーで理解されなかった勝負へ全力をかける姿勢。サッカーに比べればささいな力比べでも全力を出す仲間を見つけたことは、ささいであればこそ、宵越を大きく力付けたと理解できます。

 

「おめぇがやんなきゃ おら一人バカみてぇだべ!!」
「…バカだろ…」
「バカじゃねーよ!!」

ここのバカバカ言ってるの好きでね!こんな形で求めていたものが手元に来たのかと、虚を突かれたような噛みしめるようなポソッと言う「バカだろ」に笑顔になってしまう。一緒に全力勝負してくれるバカな仲間できてよかったね…!

測定機に「手を伸ばした」宵越が、最後手を繋ぐ、までは行かなくても、守備を受け入れるというのもいい。漫画では何話かに分かれているエピソードですが、守備への意識の変化を描くポイントが手から足元へ、そしてまた手へと循環してまとまるのが美しいです。

 

一人で走り続けて、足を止めてしまった宵越が再び踏み出すための新しい靴を手に入れた。繋がりを断たれ、必要ないという彼が、歩き出し手を伸ばした先で誰かと繋がれるのかもしれない。この先が見たくなる第2話でした。やっぱ面白いわ…

 


その他。気になった所から。
アニメはかなり気を配って描写してくれたと思いますがそれでも。

 

とてもとても好きな作品だけど、今回の勘違いネタからの竹中監督の煽るような行為で笑いを取るのはもう古いなと思っています。顔がよければいい、背が高いのが好きだろというのは断定的見方で、特定の性的嗜好を持つ人をこんな風にからかってもいいんだと、視聴者に思わせかねないと思うからです。

ギャグでしょ分かってるよと思われるかもしれませんが、フィクションで描かれた価値観が現実に一切影響しないということはありえないので、ギャグでもなんでも気付けたところから表現方法も変わっていかなければならないと思います。
念のため付け加えると、最近ではこういうネタはもうありません。

好きなところ、いいところの方が数億倍多いんですよ…!

 

今の所、原作からのカットの仕方がめちゃくちゃ上手くて大感謝です。説明不足感もなく、台詞がやたら早くなったりもせず。原作が好きだとどうしても「あれがあったらここもっと印象深くなるのになー!」って感じてしまう部分はあるんですが、ポイントは外されないのすごい。今後もこの感じで…!どうかこの感じで…!

 

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